入浴介助の手順は?準備や注意点についても解説!
入浴介助は、要介護者が体の清潔を保つように援助することが目的です。
少しでも快適に感じられるような、安全な入浴介助の手順をしっかりと覚えて対処したいものですよね。
本記事では、スムーズに入浴介助が行えるように入浴前の準備や注意すべきポイント、入浴介助の手順についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
入浴前に必要な準備とは?
本来であれば毎日入浴させてあげたいと思っていても、介助は体力勝負になり、転倒事故も多いのが現実です。
そのため、不安に感じている方も少なくないでしょう。
安全で快適な入浴が出来るように、入浴前の準備を整えておくと安心です。
必要な準備を以下でご紹介します。
・入浴前の準備
備品(石鹸やボディソープ、綿棒や爪切り)をそろえます。
次に、バスタオルや着替え、下着、必要に応じて尿取りパッド、おむつ、パウチを用意します。
皮膚科処方の軟膏や保湿剤などがあれば、準備しておきましょう。
・要介護者の準備
体調を確認して、トイレを済ませ、水分補給をおこないます。
・介護者の準備
濡れてしまうことがあるので、インナーを用意しておきます。
入浴介助用エプロン、手袋、長靴もしくは滑りにくい靴を履きましょう。
入浴介助をするには準備をしておかなければ、適切なケアができません。
そのため、事前に確認を怠らないように気を付けましょう。
注意すべきポイントは?
入浴介助をする際には、以下でご紹介する3つのことに注意するように心がけましょう。
- 安全性の確保
脱衣室や浴室は、シャワーで椅子や壁、床にお湯をかけて、少し暑いくらいに暖めておくことで、ヒートショックを防ぎます。
浴室の床は滑りやすいので事前に確認しておき、転倒防止マットを敷くなど対策を取りましょう。
また、安全な入浴をサポートする便利な介助用品も活用しましょう。
お湯の温度は38~40度で設定します。
高血圧や心臓病などの持病の方は、低めの温度にしましょう。
お湯の高さは、心臓より低くして体に負担が掛からないようにします。
- 要介護者の体の状態の確認
体全体を観察する機会はあまり無いため、入浴の時間は体の変化に気付きやすい機会になります。
頭から爪先までしっかり体の状態を確認して、異常が無いかどうか、皮膚の乾燥や湿疹、痣や怪我をしていないかなどチェックしましょう。
③介護者の体調の確認
要介護だけに限らず、介護者の体調が優れない時には入浴を避けて、無理をしないようにしましょう。
体調不良のときは、清拭や足浴を担当すると良いでしょう。
入浴介助の手順をご紹介!
入浴介助の手順を以下で説明していきます。
- 足元に注意して椅子に座らせる
温めた椅子に座ったら、声が掛けをした後、足元に湯をかけて適温かどうか確認します。
足元から少しずつお湯をかけて、体を温めていきましょう。
- 髪の毛から順に洗う
体を洗う順番としては、通常髪ー顔ー上半身ー下半身の順になります。
触れられたくない部分があるかもしれませんので、先にヒアリングをおこなっておくと良いでしょう。
柔らかなスポンジなどを使って、丁寧に洗います。
ボディソープなどの洗い残しが無いように、しっかりとすすぎましょう。
この時に、体の状態をチェックしていきます。
- 入浴サポート
火傷や事故防止のために、入浴直前に介護者は浴槽に手を入れて湯温をチェックします。
また浴槽に入る時に体を支えてあげます。
入るのが難しい場合には、介護用品のバスボードや回転椅子などを利用しましょう。
入浴中にも声掛けをして、のぼせないように注意します。
お湯に浸かるのは5分程しておき、浴槽から出る際、体を支えて出られるようサポートしましょう。
- 体を拭き、着替える
バスタオルで体を拭き、滑らないように足元や足裏の水分を拭き取ります。
その後、着替えのお手伝いをします。
まとめ
入浴介助は、本当に大変なことです。
在宅介護をされている方はご家族だけで頑張り過ぎないように、訪問介護者に入浴介助を頼む、訪問入浴サービスを利用する、デイサービスやショートステイなども考えていきましょう。
ご相談の際は、お気軽に「東海レーベン」へご連絡ください。
東海市にある「東海レーベン」は入浴介助の知識や経験豊富なスタッフが、ご家族の形に合ったサポートをご案内していきます。