高齢者の骨折の原因と対策
家族が骨折してそのケアに振り回されていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。
今回は、そんな高齢者の骨折についてご紹介していきます。
高齢者とご家族の方は是非参考にしてみてください。
高齢者の骨折の原因
高齢者の骨折は、骨粗しょう症による骨の脆弱化が基礎にあり、わずかな力でも骨折を起こすことが特徴です。
一度骨折を起こすと長期間の安静が必要で寝たきりの原因になる可能性もあります。
高齢者が骨折を起こす原因は、主に転倒と言われています。
高齢者に多い4つの骨折
骨折にもさまざまな種類がありますが、高齢者に特に多い4つの骨折をご紹介していきます。
・大腿骨近位部骨折
太ももの付け根の骨折で転倒によって起こります。
寝たきりになる方も多く、社会問題にもなっています。
・脊椎圧迫骨折
背骨の骨折で、尻もちもつくことで起こることが多いです。
骨粗しょう症が進むと普段の生活の中でも起こりえるため、いつの間にか骨折と呼ばれます。
・上腕骨近位部骨折
腕の付け根の骨折です。
転倒して直接肩を打ったり、肘や手をついたときに起こります。
・橈骨遠位端骨折
手首の骨折です。
転倒して手をついたときに良く起こります。
高齢者の骨折の治療について
骨折の治療は手術療法と手術しない保存療法があります。
保存療法の場合は、骨折部位が安定するまで、数週間から数か月間、骨折部位の安静を保つ必要があります。
しかし、大腿骨近位部骨折の場合、長期の安静から筋力低下、認知症、肺炎などを引き起こし寝たきりになる可能性が高いことがわかっています。
可能であれば手術療法を選択し早期からリハビリをおこない、機能回復を行うことをおすすめします。
高齢者の骨折の対策
高齢者の方が骨折をしないような対策は主に下記の2点あります。
・転倒しにくい環境を整える
65歳以上の高齢者がもっとも転倒しやすいのが自宅と言われています。
居室や階段などでの転倒が原因で寝たきりになってしまうことも考えられます。
そこで今すぐできる対策として、次のことがあげられます。
- 玄関などの段差があるところをなくす
- 暗くて視界が悪いところをなくす
- 浴室や階段に手すりを設置する
- 室内でスリッパをはかない
- 屋外ではサンダルを履かない
- 絨毯などの敷物を敷かない
- 電気コードなどの散乱しているところを整える
これらの転倒しやすい場所や環境に気を配り転倒しにくい環境を整えることが大切です。
わずかな段差や電気コードは高齢者にとって転倒の原因になりえます。
身の回りの環境を整えましょう。
・適度な運動をする
筋力低下により転倒しやすくなるため、筋力をつける運動が必要になります。
日光を浴びながら毎日散歩するだけで、体内ではビタミンDが生成されます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きをします。
高齢者による歩数の目安は、男性で6,700歩、女性で5,900歩とされており、骨の健康にも役立ちます。
運動によって、骨に適度の負荷を与えることも重要です。
骨は負荷がかかるほど、骨をつくる細胞が活性化するという特徴があります。
階段を使用するなど普段の生活の中で、できる範囲で運動量を増やしましょう。
骨折予防に必要な運動は、ウォーキング、ジョギング、スイミングの3つです。
ご自身の健康状態に合わせてマイペースに運動を続けることが大切です。
なかには、骨粗しょう症と診断されていらっしゃる方、腰や膝に痛みのある方もいらっしゃいます。
体調に不安がある方は、運動開始前に医師に相談されてみると良いでしょう。
まとめ
高齢者の骨折でお悩みの方は、東海市の東海レーベンにご相談下さい。
ケアマネージャーが介護のプランを立て、適切な対応を行います。
デイサービスご利用時は送迎付きですので、ご家族に負担をかけずにケアできます。
寝たきりになるのを防ぎ早期回復を目指してケアしていきます。
在宅介護も選択できますので、お気軽にお声がけ下さい。