高齢者の服薬管理とは?
高齢になるにつれ、持病が増えるため、薬の種類や量は多くなったりするものです。
しかし、認知機能の低下などから服薬をすすめるのが難しく、大量の飲み残しがある状態になってしまうことで悩んでいませんか?
無理に服薬をすすめると「本人の自尊心を傷つけ関係が悪くなる」「間違った服薬をして副作用の症状が出る」などのトラブルにもつながりかねません。
本記事では、ケース別の薬の管理方法や服薬を上手く促すためのアイデアとともに、服薬が難しい状態になった際の対処法なども合わせてご紹介します。
なぜ服薬管理ができなくなる?ケースごとの対処法!
高齢者にありがちなのが、複数の病院を掛け持ちし、病院通いをすることで安心を得るという習慣です。
そのため、薬の種類が多くなり、管理しきれなくなることがあるのです。
その場合、通院するかかりつけ医を一つに絞りましょう。
内科や消化器科などの複数の診療科目を持っている医院で全身の不調を診てもらうのがおすすめです。
一つの病院ではまかなえない場合は、かかりつけ薬局を作ることで、お薬手帳で飲み合わせを確認出来ます。
さまざまな種類の薬を一包にして、飲み忘れのないようにすることも可能でしょう。
次に、嚥下障害などで薬が飲みづらい場合の対処法を解説していきます。
「錠剤が大きくて飲み込みづらい」「粉末の薬剤はむせてしまう」などの理由で、薬を避けてしまう際は、オブラートに包む、補助ゼリーを使いのど越しをよくする、小さく割る、など服薬しやすいように工夫しましょう。
嚥下障害の場合は、上を向いた姿勢が呑み込みやすく、誤嚥しづらいので服薬する際の姿勢も一度確認してみてください。
最後に認知機能の低下により、服薬したかわからなくなる場合の対処法を解説していきます。
この場合は、できるだけ薬の種類が少ない方が好ましく、一回の服薬で済ませることができないか、薬の調整を主治医に掛け合ってみましょう。
また、日時ごとに分けられたお薬カレンダーやお薬箱などで服薬を促す方法もあります。
認知機能の低下により日時の感覚が疎くなっているときは、デジタル表示の時計を側に置いたり、張り紙などで注意したりするのも効果的です。
認知機能の低下で難しいのが、認知の歪みによって薬を毒だと思い込んでしまうなど、本人が服薬を拒否する場合です。
この場合は、本人が気付かないようにシロップや飲み物に混ぜて服薬をしたり、デイサービスや訪問看護を利用し、服薬をプロの手でおこなってもらったりすることもできます。
服薬の介助をプロに委託すればお互いにストレスを軽減できますし、飲み残しなどで症状が悪化してしまうなどの心配もなくなるでしょう。
高齢者の服薬が難しいという際は、さまざまな原因が複合されているケースもあります。
服薬問題を抱えている場合は、主治医やケアマネージャーなどに相談し解決法を探ってみましょう。
東海市周辺で、服薬問題にお悩みの方は、さまざまなケースで経験と実績のある東海レーベンにご相談いただければ、ご本人の状態を判断し最適な対処法を導きます。
まとめ
本記事では、高齢者の服役管理についてまとめてきました。
飲み残しが多いなど高齢者の服薬に問題がある場合、原因を客観的に考え、対処法を練ることが大切です。
何が原因か、一度ご本人の生活や状態を観察してみましょう。
かかりつけ薬局を作る、薬の種類を減らす、オブラートに包む、服薬ゼリーを使用するなど、その方に合った対処法があります。
認知機能の低下が原因の場合、本人が服薬を拒否してしまうこともあります。
ご家族内で解決するのが難しく、ストレスになるような場合は、主治医やケアマネージャーに相談してみましょう。