老後を生き生き過ごすために「高齢者の趣味のススメ」

高齢者が趣味を持つことは毎日を生き生き過ごすために有効で、健康維持や認知症予防にも役立ちます。

今回は高齢者の趣味がもたらす効果や、どんな趣味が人気なのかをご紹介します。

 

【認知症予防にも】高齢者の趣味3つのメリット

なぜ高齢者の趣味が良いのか、以下の3つのメリットが挙げられます。

 

・脳が活性化される

国立長寿医療研究センターの調査では、趣味を楽しむことで認知機能低下リスクを下げる効果があるとのことです。

活動が活発になると脳に刺激が与えられ、認知症の予防効果が期待されます。

 

・外出を伴う趣味で健康維持

『生涯活躍のまち』構想中間報告(2015年)の調査では、外出の機会が多い高齢者ほど身体機能を維持していることがわかっています。

外出=歩いて出かける、という行動は筋力を維持し、脳を刺激します。

どこかに集まって仲間と行う趣味を持つと外出する機会が増えますよね。

筋力がつけば日常のちょっとした動作も楽になり、転倒防止にもなります。

 

・コミュニケーションで新しい刺激を受ける

仲間と同じ趣味に打ち込むことは大きな生きがいになります。

趣味を通じて家族以外の人と触れ合うことで、新しい刺激を受け気持ちが高まります。

幸福度も増し充実した生活が送れるでしょう。

 

高齢者に人気・おすすめの趣味

では、高齢者にはどんな趣味がおすすめなのでしょうか?

室内で簡単に始められるものから仲間と楽しむものまで、人気の高いものをご紹介します。

 

・日記を書く・絵を描く

自宅で気軽に始められる趣味として最も簡単なのは日記です。

日記はその日1日を思い返し綴ることで記憶の整理ができます。

絵が得意な人には絵手紙も人気ですね。

絵心に自信がない人でも最近では書店で「大人の塗り絵」というものも売られていて高齢者にも人気があります。

塗り絵は簡単に始められるのでプレゼントにも最適です。

その他、自宅で簡単に取り組めるものではパズルや脳トレも人気があります。

雨で外での趣味を楽しめない時にもおすすめですね。

 

・運動・外出

老化は足からと言われ、高齢者が転倒して骨折すると寝たきりになってしまう可能性もあります。

いつまでも自力で歩ける体力をつけるために、まずは軽い運動から始めてみてはいかがですか?

外で日光に当たると生活リズムが整い、さらに幸せを感じやすくなる「セロトニン」の分泌が促進されます。

日常の散歩やラジオ体操も十分運動になりますし、ハイキング、登山を楽しまれている体力自慢の高齢者もたくさんいらっしゃいます。

歩いてまわるという点では、旅行やちょっとしたお出かけもいいですね。

神社仏閣や温泉をめぐるなど、計画するのも楽しそうです。

 

・音楽(楽器・カラオケ)

音楽鑑賞が趣味の方もいると思いますが、いっそのこと楽器を習うのもおすすめです。

楽器の演奏は指先を動かすので、脳に良い刺激を与えます。

楽器演奏を憧れで終わらせずにピアノやギター、ドラムなどにチャレンジするのもいいでしょう。

大手楽器店でシニア向けの音楽教室を開講しているところもあるので探してみてはいかがでしょうか。

そして音楽といえばシニアの趣味として以前からカラオケも人気ですよね。

カラオケは腹式呼吸=全身運動になり、血液循環もよくなることがわかっています。

発表会など人前で披露する機会があればますます練習に力が入りそうですね。

 

・ガーデニング・家庭菜園

ガーデニングや家庭菜園もシニアに人気の趣味です。

最近ではプランターや袋のままで育てられるキットがホームセンターで販売されていて、ベランダでも手軽に始められます。

ガーデニングで花を愛でるのは目の保養になり、家庭菜園は収穫して食べる楽しみもあります。

「きれいに咲いたね」「おいしいね」と家族から一声かけられたらますます頑張れそうです。

 

・ボランティアに参加

ボランティア活動が趣味の高齢者も大勢いらっしゃいます。

誰かの役に立つのはこの上ない喜びですよね。

人から感謝されることで自分の存在意義を感じる人が多いようです。

ボランティアの募集はお住まいの自治体の「ボランティアセンター」や「Yahoo!ボランティア」などで探すことができますよ。

 

高齢者がこれから趣味を見つける時の注意点

では高齢者がこれから趣味を見つける場合、どんなことに注意すれば良いでしょうか。

 

・趣味に興味が持てるか?

何より本人が続けて楽しんで行けるのかが大事です。

周りが無理強いしたりせず、本人の意思を尊重しましょう。

 

・費用

金銭面は人それぞれ違うので一概には言えませんが、初期費用や継続していくのにお金がかかりすぎるものはあまりおすすめできません。

始める前に、月にいくらまでなど金額を決めておくといいでしょう。

 

・送迎が必要な場合も想定

本人1人で行える趣味が理想ですが、外出を伴う趣味の場合には家族の送迎が必要な時もあるでしょう。

本人のやりたい気持ちを尊重して、送迎が必要ならば家族の予定を調整する必要があることも想定しておきましょう。

 

「いつもと様子が違う」迷わず東海レーベンへご相談を

このように、高齢者の趣味は脳が活性化され、認知症予防や健康維持にもつながります。

ぜひ趣味を通じて人生のやりがいを見つけて、充実した毎日を送っていただきたいと思います。

日常生活で少しでも様子に違和感を覚えることがあれば、介護のプロである東海レーベンへお気軽にご相談ください。

東海レーベンは東海市を中心に地域密着型の介護サービスの提供を行っております。

高齢者のセカンドライフについての疑問や不安なども相談員が親身にお話を伺います。

それぞれの方に寄り添い、心をこめた対応をお約束致します。

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