施設に入居して受けられる介護サービスの種類
高齢者の介助にあたり、居宅から通える介護サービスを利用している方も多いでしょう。
しかし、要介護者が年齢を重ねるにつれ、居宅にいる間に何かあったらどうしようと不安になる方もいるかもしれません。
居宅から通える介護サービスに限界を感じた場合、どのような選択肢があるのでしょうか。
介護サービスは、大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」に分類されます。
ここでは、施設サービスの種類とその特徴についてご紹介します。
施設サービスとは
施設サービスとは、特別養護老人ホームなどの施設に入居する形で利用する介護サービスのことです。
在宅での介護は介護者にとって負担の大きいものです。
心身ともに疲弊する前に、施設サービスの利用を検討しましょう。
要介護者は居宅を離れることに抵抗があるかもしれませんが、質の高い介護を受けられるメリットなどを説明し、納得してもらえるようにつとめましょう。
施設サービスは、次の4種類に分類されます。
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
自宅での生活が困難で、常に介護を必要とする人が長期間入居できる施設です。
入浴、排泄、食事などの日常生活上の世話、リハビリテーションやレクリエーションなどの機能訓練、健康管理、療養上の世話といった介護サービスが受けられます。
公的なサービスのため、民間運営の施設よりも比較的安いことが特徴です。
ただし、入居待機者が多く、介護度や緊急度が高い人から順番に入居できる仕組みになっています。
・介護老人保健施設
在宅復帰を目指す人を対象に、リハビリテーションに特化した施設です。長期入院をしていた方が、退院して家庭に戻るまでの間に利用することが多く、利用期間は3か月〜6か月程度が目安となります。
リハビリテーションや医療ケアのほか、食事や排せつ、入浴といった日常生活の介護など、医療と福祉の両方のサービスを受けられます。
・介護療養型医療施設
長期にわたって療養を必要とする人を対象に、医療中心のサービスを提供する施設です。
医療法人による運営がほとんどで、食事・排せつ・入浴といった日常生活の介護に加え、リハビリや手厚い医療ケアが受けられます。
ただし、2024年3月末までに完全廃止されることが決定していて、その代わりとして介護医療院が新設されました。
・介護医療院
介護療養型医療施設に代わり新設され、従来のものより、レクリエーションや生活支援など生活を豊かにするような趣向が強まった施設です。
特徴としては、医療的なケアが充実していること、長期にわたる療養にも対応可能、プライバシーに配慮した居室やレクリエーションがあるなど、日常生活の過ごしやすさが考えられた施設となっています。
施設サービスの選び方
では、数多い施設サービスから最適なものを選ぶためには、どのような点に注目すべきなのでしょうか。
ポイントを3点ご紹介します。
・介護度を確認する
介護度の程度によって、入居できる施設が異なります。
まずは要介護認定を受けて、どの施設サービスに入居できるのかを確認してみましょう。
・介護や医療の必要度を確認する
施設によって、介護や医療の提供度合いが異なります。
医療療養が必要な場合は、医療ケアが充実している介護医療院などを選ぶ必要があるでしょう。
・将来的に暮らす場所を相談する
介護老人福祉施設は終身にわたっての入居が可能ですが、介護老人保健施設は短期の入居になります。
要介護者と家族で、将来的にどこで暮らしたいかを事前に相談しておくことが大切です。
居宅から通える介護サービスに限界を感じた場合、心身ともに疲弊してしまう前に施設サービスの利用を検討しましょう。
ただし、要介護者と家族でよく相談することが大切です。
まとめ
ここまでご紹介した施設サービスは、介護保険が利用できるサービスですが、民間の施設などを含めると更に種類が増えます。
数多くの施設の中から、どのサービスが合っているのか悩むこともあるかもしれません。
そんな時は東海市の東海レーベンへご相談ください。
ケアマネージャーがご相談に乗り、最適なケアプランをご提案します。