「生活援助」と「身体介護」って何が違うの? 2つの違いとサービスを解説!

ご家族や自身の日常生活が思うようにいかなくなったとき、お世話になる可能性が高い介護サービスの一種である「訪問介護」。訪問介護のサービスを大きく分けると、「生活援助」と「身体介護」の2つがあります。ただ、いざサービスを利用しようと思ってもどれが適切なのか分からない、2つの区分の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は訪問介護における「生活援助」と「身体介護」にどんな違いがあるのか、そして具体的にどんなサービスがあるのかを詳しく解説していきたいと思います。

 

■生活援助とは?

生活援助とは、介護スタッフが利用者宅に訪問し、日常生活の家事(掃除・洗濯・料理など)を代わりに承ってくれるサービスです。

ただし、あくまでも日常生活のサポートになるため「介助」の目的での利用は推奨されていません。

生活援助で受けられるサービスは以下の通りです。

 

  • 掃除(利用者本人が使用する部屋やトイレ、浴槽の掃除、片付け、ゴミ出しなど)
  • 洗濯(利用者本人が使用した衣服などの洗濯干し、取り込み、収納など)
  • 料理(利用者本人分の調理、配膳、洗い物など)

 

ほかにも買い物やベッドメイキングなど、日常生活に関するさまざまなサービスが受けられます。生活援助は食事や入浴介助などを行わず、あくまで利用者本人の自立を支援する目的で行われることがほとんどです。

そのため、「利用者本人が自立するための生活援助につながらない」と判断された場合などは、基本的にサービス対象外となります。

 

■身体介護とは?

身体介護は、利用者の身体に直接触れて行う介助サービスのことです。

食事、入浴、排泄介助などが挙げられますが、身体に触れなくても身体介護のサービスに含まれるものもあります。利用者の歩行といった基礎的な運動を見守ったり、家事などを一緒に行ったりすることも身体介護に含まれます。

具体的に、身体介護で受けられるサービスは以下の通りです。

 

  • 食事介助(食事の摂食、口腔ケアなど)
  • 入浴介助(入浴の準備、全身または部分浴の補助など)
  • 排泄介助(トイレでの補助、おむつの交換、排泄物の処理など)
  • 体位変換(床ずれなどの防止を目的とした姿勢変更や寝返りの補助など)
  • 服薬介助(服用薬の準備や服薬の確認など)

 

入浴ができない場合には身体を拭いたり、着替えの補助をしたり、起床・就寝の際の姿勢変更などもこのサポートの一つです。基本的には食事をはじめとする日常生活に欠かせないことができているかを確認し、できていない場合に手厚くサポートをするという目的で利用されるサービスです。

 

■「生活援助」と「身体介護」の違い

この2つの大きな違いは、「利用者の身体に直接触れて行う介護かどうか」という点です。身体介護は身体に直接触れて行う手厚いケアであるのに対し、生活援助は自立した日常生活を送る上で必要となる、一般的な家事などの代行的なサービスを提供するのが基本です。

ただし、身体に触れていなくても利用者と一緒に家事を行ったり、運動を見守ったりすることも「身体介護」に含まれるため、利用前に事前にサービスを提供する会社へ内容の確認をすることがおすすめですよ。

 

■まとめ

今回は「生活援助」と「身体介護」2つの介護サービスについて解説しました。今は大丈夫でも、ご家族のために利用する必要が生じたとき、もしくは自分が利用する立場になったときのためにも早めにさまざまなサービスを把握して整理ができていると安心ではないでしょうか。

結局どちらが最善の介護サービスを提供してくれるのか分からない・訪問介護以外の介護サービスについても詳しく知りたいという方は、東海レーベンにまでお気軽にご相談ください。

東海市にある「東海レーベン」は、経験豊富なケアマネージャーがお客様のお悩みに寄り添い、健やかで安心でき、利用者の方も家族の方もよりよい暮らしができるようしっかりサポートさせていただきます。

 

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