高齢者の独居世帯、問題点と対策とは?

少子高齢化が進んで、高齢者の一人暮らしや高齢の夫婦のみで暮らしている世帯の割合は増加の一途を辿っています。 

世帯構成でみると、1986年には高齢者がいる家庭全体の3割が、高齢者のみで暮らしていましたが、2020年では6割に上っています。 

高齢者の独居世帯が増えていることで、日常生活や健康面など様々な問題が生じやすくなり、それに沿った介護サービスは増えてきているものの、介護サービスだけでは補えない部分も未だあるのが現状です。 

ここでは、高齢者の独居世帯についてどんな問題点があるのか、その対策についても解説いたします。ぜひ、ご覧ください。 

独居世帯で起こりうる問題点とは? 

実際に、高齢者の一人暮らし、もしくは高齢者の夫婦のみで暮らしている世帯で、どのような問題点があるのかというと、下記のとおりです。 

生活の質や意欲が低下してしまうこと 

特に一人暮らしの場合には、日常的なコミュニケーションを取る相手がいないので、感情が一定で起伏が少なくなってしまい、生活そのものにメリハリが無くなります。 

人目に付かないので、基本的な生活が面倒になって、食事や掃除、洗濯などの家事もおざなりになったり、入浴や洗髪など身なりを気にかけることも無くなったり、歯磨きなどが面倒になってしまい健康が害されるリスクも高まります。 

認知症が進んでしまうこと 

生活に緊張感が無くなってしまうと、自覚が無いまま認知症も知らぬ間に進んでしまうと考えられます。 

身内や頼れる人が近くにいれば良いのですが、会話が無い日常は、脳が受ける刺激も少ないので、特に一人暮らしの場合は深刻な状態になってしまうでしょう。 

急病の時などに発見が遅れてしまうこと 

一人暮らしの問題点としては、急病になった際に緊急連絡が難しいことです。 

意識を失って倒れてしまったら、発見されるまでに時間が掛かります。 

孤独死は年々増え続けていて、誰にも気づかれずに亡くなっている状態は、一人暮らしの高齢者の誰に起きても不思議ではないのです。 

犯罪やトラブルに巻き込まれること 

オレオレ詐欺のような特殊詐欺や犯罪は高齢者をターゲットとしている場合が多く、近年被害にあう高齢者が増え続けています。 

還付金詐欺、架空請求、悪質リフォーム、定期購入のトラブルなど、判断力が低下している場合、注意が必要です。 

独居世帯にはどのような対策が有効? 

独居世帯で不安を抱える方は、介護保険サービスを活用して、日々の生活をサポートして暮らし続けることもひとつの対策です。 

そして、積極的に周囲とコミュニケーションをはかることも大事です。 

町内会の集まりに参加したり、シニア世代を対象としたスポーツに参加したりなど、近隣住民との交流を維持することもよい対策になります。 

さらには家事をする日や掃除をする日など、ルールを決めて過ごしながら自らを律する気持ちを持つということも大切です。 

・「安否確認」のための対策は? 

安否確認をしてもらう対策としては、新聞配達など定期的な「見守りサービス」を利用することもオススメです。 

センサー型なら、自宅でよくいる場所に専用のセンサーを設置することで、トラブルの時は異常信号が送信されます。 

これを「緊急通報サービス」といい、ボタン型の場合であれば自宅に設置された非常ボタンを押すことで、セキュリティ会社が駆けつけます。 

ペンダント型で首からかけておいて、体調が急変したときにボタンを押すと、事前に設定している緊急連絡先に繋がるシステムもあります。 

老人ホームに入居することも対策になる? 

例えば高齢者の一人暮らしをしている親世帯が心配だから、子供を引き取って一緒に暮らせば、上記のような問題点が解決するというわけではありません。 

健康状態が悪くて、認知症が進行していれば、子供世帯の介護の負担はかなり大きくなってしまいます。 

家族も高齢者の面倒を見ながら子育てをしたり働いたりと、忙しくて自分の時間が奪われ、ストレスが溜まり、心身ともに疲弊してしまいます。 

同居できたとしても、デイサービスを定期的に利用するなど工夫して家族の負担を減らしましょう。 

このように、介護の負担を分散するためにも、介護サービスを頼ることがおすすめです。 

要介護度が高くなれば、自宅での暮らしは困難になります。 

そういった場合には、早めに老人ホームへの入居を検討しましょう。 

日々の生活を支えてくれ、安心してご家族を任せられるベースが老人ホームならあるはずです。 

まとめ 

高齢化が加速する現代社会では、高齢者の一人暮らしも増加する一方です。 

そういった親世帯を抱えている子世帯は近くに住んでいる方ばかりでは無いですし、遠方にいる場合は心配が尽きないでしょう。 

いざ老人ホームを見つけようと考えた場合に、どのように探したらよいのか、様々な疑問が浮かぶのではないでしょうか。 

実際に入居される方が「ここで生活したい」と感じることや、ご家族の方が見学して、施設や雰囲気などを見て納得し、安心されることも大切です。 

東海市在住の方で、これから老人ホームを見学したい、よりよい施設を見つけたいとお思いの方は、「東海レーベン」までご連絡ください。 

皆様が安心できる環境づくりのサポートをしっかりとさせていただきます。 

 

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