高齢者の転倒しやすい理由は?予防が重要な理由、予防のポイントも解説!
高齢者がいつまでも元気に過ごすために転倒予防はとても大切です。
今回は、高齢者の転倒予防について、転倒しやすい理由や転倒予防が重要な理由、予防のポイントなどをご紹介します。
高齢のご家族が暮らす環境を見つめ直す参考にしていただければ幸いです。
なぜ高齢者の転倒予防が大事なのか?
高齢者は骨粗しょう症などの影響で骨がもろく、転倒すると骨折のリスクが高いです。
骨折だけでも十分怖い症状ですが、高齢者が骨折すると骨折だけでは済まない可能性があるので十分な注意が必要です。
特に、高齢者が背骨や大腿骨頸部(太ももの付け根あたりの骨)のような大きい骨を骨折してしまった場合、歩けるように回復するまでかなりの時間を要します。
骨折での入院が長引くと、活動量が低下することによって体力的や精神的ともに落ち込む「廃用症候群」を引き起こす可能性があり、心身の健康を害してしまうおそれがあります。
今まで、自力で身の回りのことができていたにもかかわらず、骨折を機に寝たきりになったり、認知症を発症してしたりすることも十分起こるのです。
以上のことから高齢者の転倒予防はとても大事なのです。
高齢者が転倒しやすい4つの理由
高齢者が転倒しやすい理由は加齢によるさまざまな機能の衰えが原因ですが、特に以下の4つが原因と言われています。
・体機能低下
視野が狭くなる、瞬発力が衰える
・注意力低下
判断力が鈍る
・筋力低下
バランスを崩しやすくなる、また転倒する際に受け身が取れずけがにつながる
・薬の影響
副作用でふらつきや立ちくらみが出る場合もある
高齢者が転倒予防を始めるサイン
高齢者の転倒予防はいつ、どんなタイミングで始めるのが良いのでしょうか。
衰えのサインは「ふらつき」と「つまづき」です。
立ち上がる際にふらつく、しょっちゅう何かにつまずくなどの症状が現れたら、それは転倒注意のサインです。
筋力・バランス力が衰えてきているので、転倒予防対策を始めましょう。
高齢者の転倒予防対策
約半数が自宅で起きているという高齢者の転倒事故。
転倒の原因は「外的要因」と「内的要因」に分けられ、これらを改善することでリスクをかなり軽減できます。
外的要因とは、身の回りにある転倒の危険性があるものです。
高齢になるとカーペットのめくれなど、ほんの小さな段差に足を取られます。
生活環境を客観的に見て、家の中のつまずきやすいポイントを改善しましょう。
・動線に物を置かない
床に物を置かないだけでなく、電気コードが歩く動線に出てきていないかなどもチェックしましょう。
・マットは滑り止め付きのもの、もしくは敷かない
玄関やキッチンのマットは滑り止めがついたものに変える、既存のマットの下に滑り止めシートを敷くなどの対策をしましょう。
いっそのことマットを敷かないのも、掃除する手間が省け一石二鳥です。
・浴室や玄関には可能ならば手すりをつける
すべりやすい浴室や、段差の大きい玄関は手すりやステップをつけると生活しやすくなります。
これらは福祉・介護用品でレンタルできます。
内的要因
筋力は歳を取っていても、トレーニングをすれば筋力アップします。
トレーニングと言っても、ハードなものは必要なく、無理なく日常に取り入れられる簡単な運動でも十分効果は期待できます。
以下は主に下半身中心の簡単な運動ですので、ぜひ習慣づけましょう。
・壁に手をつき背伸び
・足を一歩出して戻す(可能なら徐々に出した足にゆっくり体重を乗せる)
・片足立ち
・ウォーキング
上記2つと合わせて意識したいのは食生活です。
バランスの良い食生活を心がけましょう。
特に積極的に摂りたい栄養素は以下の2つです。
・たんぱく質
筋肉の発達に重要な栄養素です。
良質なたんぱく質をたくさん摂りましょう。
・ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素です。
しめじ、干ししいたけ、鮭、サバなどに多く含まれます。
高齢者の転倒予防トレーニングは心の健康にもつながる
高齢者の転倒予防は外的要因と内的要因ともに改善することで、転倒リスクを下げることができます。
特に転倒予防の筋力トレーニングは簡単な運動でも筋力アップにつながり、そのおかげで以前より活動的になって心の健康にもつながるといううれしい効果にもつながります。
ひとりでも多くの高齢者の健康寿命が延びるよう、転倒予防を意識して健康を維持していただければと思います。
まとめ
今回は高齢者の転倒予防について、解説をしました。
東海市の東海レーベンはスタッフ一同、各ご家庭においての最善の転倒予防の方法を専門的目線でしっかり考えさせていただきます。
転倒予防について専門家のアドバイスは、かなり有効だと考えております。
転倒予防のこと、それ以外の介護のことでもお気軽にご相談ください。