【やめる前に挨拶したい】丁寧な「年賀状じまい」のやり方をご紹介

SNSやメールが人々のライフスタイルに浸透し、新年の挨拶が手軽にできるようになった一方で、「手書きの年賀状」を毎年書くことに負担を感じている高齢者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、シニア層向けの丁寧な「年賀状じまい」のやり方についてご紹介します。

ご本人はもちろん、高齢のご家族の負担を考えてアドバイスやサポートをしてあげたいという方もぜひ参考にしてみてくださいね。

「年賀状じまい」とは？

「年賀状じまい」とは、毎年実施していた年賀状でのやり取りを終了することを、送り先の相手へ感謝の気持ちを交えつつ丁寧に伝えるための行為です。

決して相手とのお付き合いをやめるのではなく、今後も良好な関係を続けていく上での前向きな行動と捉えてください。

そんな年賀状じまいをスマートに行うには、相手との関係性を考慮してタイミングを見計らい、できる限り失礼にならないよう丁寧に進めることが大切です。

お世話になった方々へ年賀状を終わらせる旨を伝えるには、主に以下のような方法が挙げられます。

自分らしく、前向きに報告できる最適なやり方を見つけてみてください。

相手が近くに住んでいて、顔を合わせる機会があるのなら「来年からは年賀状を送らない」という旨を直接伝えるとスムーズでしょう。

外出がしにくい高齢者の方は、ご家族が代わりに伝えるのも有効な手段です。

新年の挨拶を書き綴った「最後の年賀状」と共に、『来年からは年賀状を失礼します』といった一言を添えて送ります。

ただし、年賀状はあくまでも新年の挨拶なので、冒頭は「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」といった一言+近況報告で統一するように心がけましょう。

今では世代に関わらず、メールやSNSで連絡を取り合うことが一般的になっています。

相手のアドレスやアカウントを知っているのなら、こうした媒体で年賀状をやめる旨を伝えるのも問題ありません。

できれば一斉送信ではなく、相手の名前を入れて個別に感謝の気持ちを伝えられると好印象です。

ここでは、実際に「年賀状じまい」を行う上で必ず押さえておきたいポイントを2つに分けてご紹介します。

年賀状じまいは単に年賀状をやめることで「縁を切る」のではなく、相手とのこれまでの関係に感謝を伝える「区切りの挨拶」として用いられます。

「自分の手でしっかりと書けるうちに感謝を伝えておきたい」などの前向きな意図があれば、ためらわずに行えるでしょう。

また、60代でも9割の方がスマートフォンを所有する時代だからこそ、「これからは紙でなくスマートフォンで気軽に交流したい」という前向きな意思表示にも有効でしょう。

年賀状じまいのタイミングとしては、11～12月初旬に事前に伝えるか、最後の年賀状でその旨を伝えるのが一般的です。

また、もしも言いそびれてしまっていたり相手が喪中で新年の挨拶を控えていたりするのであれば、「寒中見舞い」として1月8日～2月4日の立春頃までに葉書の文面で伝えるのも自然な方法です。

ここからは、60代以降が行う「年賀状じまい」に使いやすい言葉やフレーズのアイディアを年代別にご紹介します。

どんな言葉で伝えたらよいのかお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

定年退職など人生の節目を迎える60代は、「年賀状という形式上での挨拶は終了するけれどお付き合いは続けていきたい」という気持ちを伝えましょう。

文の最後に「これからはぜひ、メールや電話で近況を報告させてください」など交流を続けたい旨を付け加えられるとベストです。

70代の年賀状じまいは、体力や終活を理由にすれば相手も納得しやすく受け入れてくれるのではないでしょうか。

「体力の衰えならびに古稀という節目を機に、年始のご挨拶は今年限りとさせていただきます」、「前向きな終活の一環として、身の回りの整理を始めました」など、素直な気持ちを伝えつつ相手への感謝も忘れず伝えましょう。

80代は長年お付き合いしてくれた感謝を強調した文面で、シンプルに気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

「毎年心のこもった年賀状をいただき心より感謝申し上げます。勝手ながら本年をもって年賀状を最後とさせていただきます」と率直に伝え、「お身体を大切に」、「穏やかにお過ごしください」などの相手を思いやる言葉を添えると好印象です。

年末の恒例行事ともいえる年賀状の習慣ですが、体力的な負担になっているのなら思い切って手放してしまうのも悪いことではありません。

年賀状じまいをする場合は相手への気遣いを忘れずに、感謝の気持ちと自分らしい一言を添えられるとよいでしょう。

東海市の東海レーベンでは、地域の高齢者やご家族を支えるための介護サービスを幅広く提供しています。介護に関するご相談だけでなく、ご年配の方に寄り添ったコミュニケーションやサポートの方法も適宜アドバイスすることが可能ですので、お気軽にお問合せくださいませ。

2025-12-04