高齢者の免疫力を高める方法は?介護の現場でできる6つのサポート
加齢に伴って体が衰えてくると、どうしても病気にかかりやすくなります。ちょっとした病気でも治るまでに時間がかかってしまったり、重症化したりすることも少なくありません。
まずは免疫力を高め、病気になりにくい体をつくっておくことが大切。健やかな毎日を送るためにも、元気なうちに生活習慣の見直しを行いましょう。
この記事では、免疫力を高めるためのサポートの方法を解説します。
免疫力を高める6つのサポート方法
高齢者の免疫力を高めるために、外部からできる6つのサポート方法を紹介します。
介護の現場でも、意識して取り入れることでスムーズなケアにつながりますのでぜひ参考にしてみてください。
1.食事を工夫する
免疫力の中心は食事です。たんぱく質やビタミン、亜鉛など、免疫を支える栄養素を豊富かつバランスよく取り入れ、塩分や脂質などを極力抑えた献立にしましょう。
また、食欲がないときは香りや色合い、温かさで工夫を。嚥下や咀嚼のしやすい調理を心がけることで、無理なく栄養を摂ることができます。
食べる喜びを大切にしながら、体の中から健康をサポートしましょう。
2.生活リズムを整え、自然な回復力を引き出す
免疫力は、生活リズムとも密接に関係しています。
例えば朝は太陽の光を浴びることで体内時計が自然に整い、夜の眠りも深まります。質の良い睡眠は、それだけで免疫力を高める効果を期待できます。
また、室温や湿度を快適に保つことも大切です。冬場はある程度の湿度を保てば感染症のリスクを減らせるほか、夏場なら熱中症や脱水症状なども防止できます。
毎日の生活にちょっとしたリズムを持たせることが、自然治癒力を引き上げるポイントです。
3.体を動かして免疫をアップ
心身の充実に欠かせないのが運動。「とりあえず体を動かそう」というレベルで大丈夫です。
椅子に座ったままできるストレッチや、音楽に合わせた体操でも効果が期待できます。
また、天気の良い日は外に出るのも良いでしょう。太陽の光は睡眠の質を高めるだけでなく、1日に必要なビタミンDを生成してくれるので感染症への抵抗力がついていきます。
また、高強度の運動を取り入れるとかえって骨折や肉離れといった怪我につながるため、あくまで無理のない範囲にとどめておきましょう。
4.笑顔と会話でストレスを減らす
最近の研究で、慢性的なストレスが人間の免疫力に大きな影響を及ぼすことがわかってきました。「病は気から」という言葉にある通り、心の健康を保つことが体の健康にもつながります。
お互いに明るい声で声かけをしたり、笑顔で接したりするだけでも十分に安心感や温かさが伝わるはずです。
趣味の話や思い出話をすることもおすすめ。気持ちを共有すれば、自然と孤独感がやわらぐでしょう。
このように、笑顔や会話は何よりの“免疫サプリ”といえるかもしれません。
5.清潔な環境づくりで感染を予防
病気にならないためには、病気の原因自体を取り入れないようにすることも重要です。
基本的な手洗いやうがい、アルコール消毒、マスクや換気などの衛生対策は通年マストで取り入れるべきでしょう。
それ以外にも、衣類や寝具を清潔に保つことが肌トラブルの予防につながります。
毎日の小さな衛生習慣の積み重ねこそが、高齢者の体を守る大きな力になると把握しましょう。
6.医療とつながりながら、健康を見守る
免疫力を保つには、体調の変化に対して敏感に気づくことも大切です。思わぬ病気を防ぐためにも、体温や血圧、体重だけでなく食事や日々の会話なども注意深く観察しましょう。
また、医療機関とはいつでも協力できる体制を整えておくと安心です。かかりつけ医への相談はもちろん、看護師や栄養士などの支援を得ることで高齢者の健康はより守られます。
違和感があった場合、病気の前触れかもしれませんので早期に適切な医療へつなげられるのが理想。重篤化する前にスムーズな対処を心がけてください。
日々のケアが、最高の免疫サポート
免疫力が高ければ病気になりにくく、例え病気になっても早く回復できるはずです。特に高齢者にとって、免疫力は「元気に長く暮らす力」そのものといってよいでしょう。
この免疫力を高める方法は、食事、睡眠、運動、何気ない声かけや見守りなど日常の中にヒントが多くあります。今日の小さな気づきが、明日の活力につながる。そんな優しいサポートを心がけていきましょう。
愛知県東海市の「東海レーベン」では、高齢者の介護やサポートに関するご相談を随時承っております。一人ひとりに最適な介護サービスをご提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。









