ポジティブな終活は何から始めるとベスト？老人ホームはどう決める？

自分自身や家族の怪我あるいは大病をきっかけに、「終活」について考え始めた方もいるのではないでしょうか。

終活とは、人生の最期に向けた活動のことを意味し、たとえば自分が亡くなったあとの葬儀やお墓に関する意思表示、遺言や相続の準備などといった行動を指します。

今ではこの終活にネガティブなイメージを持つ方は少なく、人生を悔いなく前向きに生きるために検討している方が多くいます。

そこで今回は、終活を始めるときの準備の仕方や、老人ホームへの入居を検討する際のポイントについてもご紹介します。

何から始める？準備しておきたい終活リスト

ポジティブな人生のために終活を始める際、次のようなリストを作成した上で進めていくことをおすすめします。

ただし、終活には「これをしなければならない」というルールはありません。自分にとって、優先順位の高いものから始めていきましょう。

終活でやるべきことの一つとして、エンディングノートづくりがあります。

エンディングノートとは、自分の死後、家族や周囲の人に伝えておきたいことを記載するノートです。

特に決められた項目があるわけではありませんが、プロフィールや葬儀、お墓、気がかりなことなどを記載するのが一般的です。

遺言書は、財産の相続や家族への分配、また借金がある場合には、それについての詳細を明確に記載しておくことを目的としています。

エンディングノートとは異なり、法的な効力を持つため、専門家に相談して作成することをおすすめします。

身体が元気なうちにお墓を決めておくと、自分の望む形にできます。

宗派、思い出のある場所、立地条件や費用などを考慮して決めると良いでしょう。

遺品の数が多いと整理に困ることがあります。たとえば貴金属が多くある場合、不要と思っているものは今のうちに買取業者に依頼して引き取ってもらいましょう。

また、銀行口座は最小限にしておく必要があります。ほとんど使っていない口座がある場合、あらかじめ解約しておくと家族の負担を減らせます。

年齢を重ねると、身体機能が低下して病気を発症することも十分に考えられます。

突然身体が思うように動かなくなったときなどに、ご自身の意思や希望をスムーズにとおしてもらうためにも事前に様々なサービスを調べてみてください。

早い段階から介護費用の準備をしたり、介護サービスの種類を調べたり、入所できる施設を探しておくと安心でしょう。

今後、生涯お世話になるかもしれない大切な場所が老人ホームです。自身にとって最適な場所を探すためには、様々な視点で各施設を比較する必要があります。サービスの質やスタッフの雰囲気、立地条件、必要経費など、様々なポイントに注目して選びましょう。

まずは、元気なうちに施設見学を行い、隈なく情報を収集してみてはいかがでしょうか。

また、老人ホームの入居を検討する場合、種類と費用について調べておきましょう。

老人ホームといっても種類はたくさんあり、それぞれの施設によってサービス内容も料金形態も異なります。ここでは、自治体と民間に分けて簡単にご紹介します。

老人ホームの代表的な施設としては、特別養護老人ホームが挙げられますが、65歳以上の介護が必要な方を対象としており、さらには要介護3以上の認定を受けた方でなければ入所できません。

一方で介護老人保健施設は要介護認定1以上の方が対象で、在宅復帰を目指しているため、3か月ごとに入居継続を判断します。

介護医療院は要介護認定1以上の方を対象にした施設で、医師が配置されているため医療ケアが手厚いことが特徴です。

介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常勤し、いつでも介護サービスを受けられる施設です。

一方でグループホームは、主に認知症の方を対象とした施設であり、少人数制で共同生活を送る施設となっています。

そしてサービス付き高齢者住宅は、要介護度が低い方を対象にした賃貸住宅であり、自宅と同じような生活を送れる点がメリットと言えるでしょう。

民間施設は要介護認定を受けていない場合でも入居可能な施設があり、費用面も施設によってさまざまです。

自身の身体が元気なうちに葬儀やお墓、遺産相続などの準備を進め、自分自身がやっておきたいこと、言っておきたいことを明確にしていく終活は、今後の人生を前向きに生きるためにもきっと良い機会となるでしょう。

また、老人ホームを探しておくことも終活の一つですが、今後の生活や医療面について周囲と相談し、共有しておくことはとても大切ですよ。

東海市にある東海レーベンでは、終活に伴う介護に関するご相談も親身になって承っています。知識や経験を持った専門家のスタッフにまで、お気軽にご相談をお待ちしています。

2025-01-09