認知症予防!高齢者におすすめの脳トレレクリエーション4選
老年期に差しかかり、体が思うように動かなくなったり、頭が素早く回転しなくなったりすると、どんな活動も億劫になりがちです。すると、体や頭の回転はより鈍くなり、認知症につながりやすくなってしまいます。
認知症予防のためには、簡単なものでも構いませんから、頭も体もこまめに動かすことが大切です。さらに「楽しい!」と思って続けられることであれば、活動量が増えて体も脳も活性化し、日々の生活の張り合いにもなるでしょう。
ここでは、ゲーム感覚で簡単に楽しんでできる「脳トレ」レクリエーションをご紹介します。
頭を使う脳トレレクリエーション
「考える」という活動は、脳内の血流をよくすることで酸素や栄養を行き渡らせ、認知症を予防できます。
だからといって、難しい問題を解く必要はありません。クイズや簡単な計算程度でも、「考える」ことの継続が大事なのです。
①計算問題を解く
王道な方法は計算問題です。もちろん、数学のような難しい問題を解く必要はありません。
足し算、引き算程度のものを繰り返し行うほうが、脳の活性化にはよいといわれています。
誰しも、一生懸命に頭を使って計算をしたのは学生時代くらいのもの。年齢が上がるにつれて、ほとんどの人は頭を使って計算する必要がなくなり、年齢とともに計算力は衰えていきがちです。
筆算や算盤を使った計算をして、正解の達成感をもう一度味わってみてはいかがでしょうか。
②歌クイズ
歌のタイトルを当てるゲームです。歌詞の一節を板書する、テープなどで流す、メロディを生演奏して、その歌のタイトルを言い当てるなどのバリエーションがあります。
誰もが知っていそうな曲、口ずさめるほど耳に馴染んだ曲でも、正確なタイトルはなかなかすぐに思い出せず、高齢者であればなおさらのこと。ヒントを出す、続きを歌ってみるなどして、周囲がサポートすることで答えを導き出してもらいましょう。
音楽の記憶は、過去の記憶と結びつきやすいといわれています。思い出す努力をすることで頭を使えば、認知症の予防にもなります。ハーモニカやピアノなど、楽器の演奏も効果的ですよ。
体を使った脳トレ
体を動かすことは、筋力低下の予防はもちろん、例えば「足をルールに従って動かす」「指を順番に曲げる」など、「考えながら」行う動きをすることで脳を使うため、結果的に脳トレになります。
体力に合わせ、可能であれば徐々に手足、声を出すなど、体の各部位の動きを組み合わせた活動をするとより効果的でしょう。
③足踏み運動
足踏み運動といえば「踏み台昇降」が代表的ですが、高齢者の場合、座ったままでもOKです。
足踏みだけの運動に慣れてきたら、次は腕の振りもつけていきます。
さらに、足踏みのリズムに合わせて数を数え、3歩ごとに手拍子をします。
『1、2、3』で手拍子、『4、5、6』で手拍子といった流れで『30』まで続け、リズムは4や5に変えてみるなど、変化をつけてもよいでしょう。リズムをつかめば、誰でも簡単にチャレンジできます。
④コグニサイズ
「コグニサイズ」とは認知症予防を目的とした取り組みの総称で、体と頭の運動を組み合わせ、同時に行うエクササイズです。
足踏み運動と同じく座ったまま実践できるパターンもありますが、バリエーションの一つとして「コグニウォーク」があります。
コグニウォークは大きく歩幅を取りながら歩き、同時にしりとりや簡単な計算を行うというもの。こちらも体と頭を同時に使うため、認知症予防に効果的といわれています。
まとめ
高齢者の活動は「無理なく」が一番ですが、そのほか一人よりもペアやグループで行うと会話や一体感が生まれ、「楽しい」という気持ちが脳によい影響を与えてくれます。
そして「できる」ことは喜びに直結していますし、簡単な活動でも、ゴールまで成し遂げたときに感じる達成感は生きる張り合いにもなるのではないでしょうか。
認知症予防に留まらず、ぜひ日常の活動習慣として、取り入れてみてくださいね。
東海レーベンでは、ご高齢の方の体調に合わせた適切なケアをご提案いたします。ご家族さまの心配事や疑問、ご質問に丁寧に対応させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。