コミュニケーションをとることの重要性や必要性を解説!

高齢者は、体の不調などのさまざまな理由から外出を控えてしまい、家にこもりがちになってしまう傾向があり、人とのコミュニケーションが減りがちです。 

コミュニケーションはお互いの理解を深めたり、気分が明るくなったりといった精神面に良い影響を与えることはよく知られていますが、じつは高齢者においては、ある病気の予防にも役立つということはご存じでしょうか。 

今回は、コミュニケーションをとることの重要性と、高齢者がコミュニケーションをとることで予防できる2つの病気をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 

 

コミュニケーションはなぜ必要? 

心理学者のアブラハム・マズローが唱えた「マズローの欲求5段階説」という理論をみなさんはご存じでしょうか。 

この理論は人間の基本的欲求を段階的に表したものであり、満たされる順にすると下記のようになります。 

 

・食欲や睡眠などの「生理的欲求」 

・心身ともに安心して暮らしたい「安全欲求」 

・社会や他人と繋がりたい「社会的欲求」 

・他人に評価されたり認められたりしたい「承認欲求」 

・自分自身でなにかを成し遂げたい「自己実現欲求」 

 

これら5つの欲求を順に満たすことで人間は幸福感や満足感を得られますが、自分自身のみで実現が可能なのは2番目の「安全欲求」までといわれています。 

それ以降の3つの欲求を得るためには、コミュニケーションなどを用いた社会や他人との関わりが必要不可欠になります。 

そのため幸福感や満足感を得るには社会や他人の存在が重要であり、そのツールとして用いられるのがコミュニケーションなのです。 

 

高齢者がコミュニケーションをとることで予防できる病気 

コミュニケーションは幸福感や満足感を得るために必要なものだということがわかりました。 

それでは、高齢者がコミュニケーションをとることで防げる病気を見ていきましょう。 

 

  1. 認知症の予防 

認知症は糖尿病や高血圧になると、発症のリスクが高まる傾向があります。 

そのため、認知症の予防には食事や運動といった日々の生活習慣を整えることが重要です。 

しかし、近年では生活習慣に加えて、コミュニケーションをはじめとした人との交流も認知症の予防に役立つということがわかっています。 

コミュニケーションという行為は、相手への返答や話題の提示などに脳を使います。 

そして脳を使うことは、認知機能の低下の原因の一つである脳の神経細胞の老化が防がれて活性化するため、認知症の予防に役立つといわれています。 

また、コミュニケーションを介して自分が知らなかった知識を得る経験も、脳に良い刺激を与え認知症の予防に期待できます。 

 

  1. 老人性うつの予防 

老人性うつとは、65歳以上の高齢者が発症するうつ病です。 

若年層のうつ病と違い、老人性うつは頭痛やめまいなど体の不調が出やすく、放置してしまうと最悪の事態にまで至る場合もあります。 

そして老人性うつが発症するおもな原因は、家族や友人との別れや退職といった孤独感や喪失感が大きい環境の変化だといわれています。 

 

しかし、孤独感や喪失感などの環境の変化は、自分自身で改善することはまず不可能といえるでしょう。 

そこで予防法となるのが、社会や他人と関わるのが必要不可欠なコミュニケーションです。 

近所の方や趣味の友人などとコミュニケーションをとることで孤独感が解消されたり、喪失感の悩みを相談することで心が楽になったりすることもあります。 

ただし、あくまで予防法になりますので、注意しましょう。 

 

まとめ 

コミュニケーションは幸福感や満足感を得ることが可能で、さらに高齢者においては認知症や老人性うつの予防にも役立ちます。 

そのためには社会や他人とつながる必要があるのですが、近くに話せる人がいない、あるいは外出が困難だと悩まれている方も多いのではないでしょうか。 

 

そこでぜひ検討して頂きたいのが、ご利用者とスタッフの交流を通して孤立の解消を目的とする、東海レーベンの「デイサービスフィットネスかえで」です。 

気になる方はぜひ一度東海レーベンにご相談ください。 

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