高齢者の夏風邪に注意!その原因と対策とは?

一般的に風邪は冬に多いイメージですが、夏にも風邪をひくこともありますよね。ウイルスと一言に言っても200種類以上もあり、夏場に活動するウイルスがあるためです。

また、高齢者にとって夏は風邪にかかりやすく、体調を崩すリスクが高まる時期でもあります。

そこで今回は、高齢者が夏風邪をひく原因や対策について解説していきます。

高齢者が夏風邪をひく原因

加齢により免疫が落ちているとウイルスや細菌に対する防御力が弱まり、夏でも風邪をひきやすくなります。

またエアコンの使用により部屋の温度差が大きくなりますので、自律神経が崩れて体の調整機能が正常に働かなくなり、風邪につながるケースも考えられるでしょう。

さらには冷たい飲み物や食べ物をたくさん摂ることも原因の一つ。胃腸に負担がかかり、体調が崩れやすくなる可能性が高いです。

夏風邪の主な症状とは?

夏風邪はエンテロンウイルスやアデノウイルスといった、夏に活発になるウイルスによって引き起こされます。

これらのウイルスは発熱や咳などの一般的な風邪の症状に加え、下痢や腹痛といった胃腸に関する症状も引き起こすことが特徴です。

さらに高齢者の場合は症状が長引きやすく、ほかの病気との合併症のリスクもありますので早めの対処が必要でしょう。

以下のような状態であれば、すぐに医療機関を受診したほうが良いかもしれません。

  • 38度以上の発熱が続き一向に下がらない
  • 慢性的に呼吸が苦しい
  • 食事や水分がほとんど取れない日が続いている
  • 強い倦怠感や意識がもうろうとしている

夏風邪を予防する6つの対策!

高齢者の夏風邪を日頃から予防するためには、以下で紹介する6つの点に気をつけることから始めてみましょう。

  1. 室内の温度管理

夏場はどうしてもエアコンが必要になりますが、外との温度差が大きくなりすぎないような温度設定を意識してみましょう。

26度から28度を目安に温度設定し、冷風が直接体に当たらないよう風向も工夫してください。

  1. こまめな水分補給

加齢によって喉の渇きを感じにくくなりますので、夏場は意識的に水分補給をしてください。

脱水状態になると免疫が下がってしまい、風邪をひきやすくなるので要注意。

また、先ほども記載したように冷たい物を取りすぎると胃腸に負担がかかるので、水分補給には常温の飲料を選ぶのがベストでしょう。

  1. 手洗い、うがい

ウイルスが体に入らないようにすることが何よりも大事です。外出から帰宅した際は手洗いとうがいを忘れないよう徹底させてください。

風邪だけでなくコロナウイルスやインフルエンザなど、ほとんどの感染症は手洗いとうがいが有効とされています。

  1. 栄養を意識した食事

タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識したバランスの良い食事を続けることで免疫が下がりづらくなります。

夏場はどうしても食欲がなくなりがちですので、食事で栄養をとることが難しければサプリメントを活用するのも良いかもしれません。

  1. 十分な睡眠

体力の低下は免疫の低下につながり、ウイルスに感染しやすくなります。

夏場は寝苦しくなりがちですが、規則正しい生活リズムでしっかり睡眠を取れるようできる限り努めましょう。

エアコンの活用はもちろん、朝早く起きて活動し、適度な運動をすることで夜の寝つきは良くなります。

  1. 予防接種

コロナウイルスやインフルエンザについては予防接種があります。

予防接種によってまったく感染しなくなるわけではありませんが、万が一かかってしまったときの重症化予防は見込めるでしょう。

高齢者のワクチン接種については助成金がある自治体もありますので、ぜひ調べてみてください。

まとめ

夏場の高齢者は免疫が下がりやすく、気温差や生活習慣の乱れにより体調を崩しやすくなります。

毎日の体調管理が大事ですので、今回ご紹介した予防を心がけて異変があれば早めに医療機関にかかりましょう。

東海市の東海レーベンでは、ご利用いただく高齢者の方々に快適な環境やサービスを提供できるように日々努めております。

高齢者の体調管理や介護に関するお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。

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