高齢者とのコミュニケーション
高齢者の方は視覚や聴覚が衰え、思考力が低下するため、意思疎通がどんどん難しくなります。
そのため預けたあときちんと対応してくれているのか心配、そういったことご心配もあるかと思います。
そこで当施設では、どのように高齢者の方とコミュニケーションを取っているのかご紹介します。
なぜコミュニケーションが必要なの?
そもそもなぜコミュニケーションをすることが必要なのでしょうか。
理由は、主に2点あります。
・高齢者と信頼関係を結ぶため
高齢者の方は「ああしたい」、「こうして欲しい」という自分の思いを上手く伝えることができない状況に置かれると介護職員を信頼しなくなります。
そこで大事なのが、介護職員が高齢者との間に信頼関係を築き、状況に応じたコミュニケーションを実践することです。
そうすれば自然と信頼関係は構築されるようになります。
・アクシデント防止につながる
介護の現場では、どれほど細心の注意を払っていてもトラブルは起きてしまうものです。
それを未然に防ぐ、もしくは最悪の事態になる前に対処することができるのが「コミュニケーションの徹底」です。
重い認知症や身体麻痺などが理由で、高齢者は上手く意思を伝えるができないこともあります。
そんなときに介護職員が普段からコミュニケーションを取っていれば、些細な異変などにも気付くことができアクシデントを防ぐ可能性が高まります。
高齢者とのコミュニケーション方法
高齢者のコミュニケーションはどのようにすればいいのでしょうか。
コミュニケーションを行う方法は、主に2点あります。
・言語的コミュニケーション
会話や言葉遣いを意識したコミュニケーションのことを「言語的コミュニケーション」と言います。
介護現場では、声掛けや挨拶や通常の会話など言語的コミュニケーションはマストです。
まず高齢者の方とあいさつをするときは、笑顔でハキハキと話します。
明るく朗らかなイメージで接することは高齢者の方からの印象も良くなり、心を開いてもらいやすくなるからです。
他にも会話のときはしっかりと相槌を打ち、話を聞いていることが伝わるアクションも重要です。
こうすることで高齢者の方は「話を聞いてくれる」と感じ信頼を寄せてくれるようになります。
・非言語的コミュニケーション
表情や目線、姿勢、動きといった、言葉以外のものを使った意思疎通のことを「非言語的コミュニケーション」と言います。
これは、言葉を使うよりも感情が伝わりやすいとされており、介護現場では高齢者の方と良好な関係を築くための方法として重要視されています。
ですが、介護職員がこうした方法で高齢者に意思を伝えるのはある程度の練習を積めばできるようになりますが、高齢者は違います。
そのため非言語的コミュニケーションを取る上で最も意識すべきは、高齢者の方の表情や仕草です。
高齢者の中には、自分の意思や身体の不調などを言葉に出して表現できない人がいることは先ほどお伝えしました。
そんなときに、いつもは明るくてよくしゃべる人が突然、表情もなく静かになってしまった場合、心身に何かの変調があった考えることができます。
他にも動作や服装の乱れなども異変を判断する重要なポイントです。
介護職員は、自らの非言語的コミュニケーションに敏感である以上に、高齢者の方の出すサインを見落とさないようにしています。
高齢者との会話のコツ
高齢者との会話は、普段とは違った方法となります。
・ハキハキとした声で話す
高齢者の方と話をするときは声のトーンを低くして、はっきりと話すのがポイントです。
つい聞こえやすいように大きな声で話しかけてしまいがちですが、これは逆効果。
高齢者の方からするとまるで怒鳴られているかのように感じてしまいます。
つまり大事なのは音量ではなく、高齢者と会話するときはハッキリ落ち着いたトーンで、口元が見えるように正面から話しかけることです。
こうすれば、こちらの意思が伝わります。
・目線を合わせる
高齢者の方と会話するときは目線を合わせましょう。
高齢者の方との対話する場合、必ずと言っていいほど高低差があります。
例えばベッドで横になっている方や、車椅子で生活する方、椅子に座ったままの状態などです。
そういうときは、屈んで目線を合わせると表情が伝わりやすくなります。
・否定しない
高齢者の方は視覚や聴覚の衰え、そして思考力の低下などもありますが、ひとりの人間としての自尊心を持っています。
必ず対等に接するようにして、高齢者の方の行為や言葉を否定したり、叱ったりしないことが大切です。
まとめ
介護現場にとってのコミュニケーションは、信頼関係を築くためやアクシデントを未然に防ぐなど、重要な意思疎通方法です。
それは会話だけではなく、表情や仕草なども取り入れることでよりいっそうの信頼関係を築けるようになります。
当施設では、高齢者の方と信頼関係を築くため、相手に寄り添うコミュニケーションを心掛けています。
高齢者のことでお困りの際は、ぜひ東海市にある「東海レーベン」へ。