在宅介護で辛くならないために「家族の介護」と上手に付き合うコツ

突然家族で親の介護をすることになることは、高齢化が進む現代では珍しいことではありません。

在宅介護は生活が一変し、介護する側がストレスを感じてしまうことも多いです。

そこで家族みんなの笑顔を守るために、在宅介護することになった場合どのようなことに注意すればよいかを考えてみました。

 

在宅介護者の7割が何らかのストレスを感じている

厚生労働省のアンケートによると、在宅介護をおこなっている介護者のうち、7割近くの人が悩みやストレスを抱えているという結果でした。(出典:平成28年 国民生活基礎調査の概況)

ストレスをため続けると、次のことが起こります。

 

・介護対象者に辛く当たってしまう

・自分の心身の健康を崩す(寝不足・腰痛・ストレス)

・家族間の関係がギスギスする

 

夜中の介護での寝不足や言うことを聞いてくれずイライラが募り、介護対象者に対して怒鳴ってしまい、自己嫌悪に陥る人もいます。

そして辛い気持ちで介護を続けた結果、役割分担や方針をめぐり家族間がギクシャクしたり、心身の健康を崩す人もいます。

介護する側が介護を負担に感じ、健康を害し共倒れになってしまっては本末転倒です。

このようなことから、在宅介護はいかに介護する側の負担を軽くするかが鍵になります。

 

家族の介護と上手に付き合う5つのコツ

では、どのようにすれば負担を軽減することができるのでしょうか。

5つのコツをまとめました。

 

  • 介護サービスや相談窓口を利用する

介護サービスは介護保険サービス、介護保険外サービス、行政サービスの3つの高齢者支援サービスがあります。

これらを利用することで家族の介護の負担を軽減しましょう。

よく利用されているサービスは次のとおりです。

 

・訪問介護(ホームヘルプサービス)

・訪問入浴介護

・デイサービス

・ショートステイ

 

ケアマネージャーにプランを組んでもらう際は公的介護保険の支給限度額を考慮し、あらかじめどの部分を任せるかを決めておくとスムーズです。

 

ケアマネージャーに相談するなど話せる場所を持つ

真面目で几帳面な性格な人ほど、介護にストレスを感じる傾向が高いようです。

ストレスを溜めないよう、周りに相談してみましょう。

介護についての疑問や悩みを聞いてもらえば気持ちが軽くなり、少しでも前向きな気持ちになれるかもしれません。

身近な人として、介護のプロであるケアマネージャーが挙げられます。

介護の負担が辛いなら、ケアプランの見直しもできますので、相談してみましょう。

また、同じ悩みを抱えるコミュニティもあります。

悩みを共感しあえる仲間の存在は心強いです。

とにかく孤独にならないよう心がけることが大事です。

 

在宅介護の知識を身につける

在宅介護を始めるにあたり、予備知識を持っている人は少ないでしょう。

この機会に在宅介護の知識を学習するのも手です。

知識を得ると、移動介助や排せつ介助がスムーズに行えたり、介護についての迷いや不安が解消される効果もあります。

お住まいの市区町村で「家族介護教室」など、在宅介護を学ぶ場が設けられていることもあるので、気になる方は問い合わせてみるといいでしょう。

 

時には介護から離れて自分を開放する時間を作る

介護をストレスに感じないよう、介護のことを一時忘れる時間を作ることが大事です。

「みんなの介護」が行ったアンケートでは、介護でのストレス解消法の第1位は「食べること」でした。

「友人と話す」「音楽を聴く」なども上位に挙がりました。

ゆっくりショッピングや美味しいランチを食べたり、スーパー銭湯でゆっくりするのもいいですね。

 

介護施設への入居も検討してみる

限界がくる前に介護施設に入居という選択肢もあります。

介護施設に入居させることが「在宅介護から逃れる」という良くないイメージを持っている人が少なからずいるようです。

しかし介護対象者がその環境を気に入れば、家族みんなで納得することができ、双方の幸せです。

介護対象者が穏やかに過ごす環境を見つけられるよう、日頃から介護施設の情報を集めておくのは、介護する側の心の備えの安心感にもつながります。

 

在宅介護は自分1人で頑張りすぎないことが大事

在宅介護で一番重要なのは、自分1人で頑張りすぎないことです。
悩みの共有や、各種介護サービスなどをうまく利用して自分だけで抱え込まないようにしましょう。

特に1人で介護している人は孤独に陥りがちです。

ヘルパーやケアマネージャーに気軽に話して、1人じゃないことを実感して下さい。

そんな介護についての不安や困りごとは1人で抱え込まず介護のプロである「東海レーベン」へぜひご相談を!

東海市を中心に介護サービスを広く手がける東海レーベンはケアマネージャーも複数在籍しています。

介護する人・される人両方が笑顔になれるよう、心をこめて対応いたします。

どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。

関連記事