レクリエーションを行う目的とは?デイサービスのレクリエーションを種類別にご紹介
デイサービス(通所介護)は、日中の時間を安心して過ごせるよう施設に日帰りで通うことができる介護サービスの一つです。
施設には介護をはじめとして健康チェック、リハビリなど様々な介護サービスがあり、レクリエーション活動を行うデイサービスも多くあります。
ここでは、レクリエーションを行う目的、そしてデイサービスではどのような種類のレクリエーションがあるのかを具体的にご紹介します。
デイサービスで行うレクリエーションの目的とは?
デイサービスがレクリエーション活動を導入するのは、主に以下のような目的があります。
身体機能を維持する
高齢になると体力が衰え、骨折などのリスクが高まる傾向ですが、レクリエーションを通じて体を動かしていれば筋力や柔軟性、バランス感覚をある程度維持できます。
つまり、日常生活の身体機能を維持するのに大いに役立つでしょう。
認知機能やうつ病の予防
脳トレ・クイズ・計算などのトレーニングは、脳に適度な刺激が加わります。これによって脳が衰えていくスピードがゆるやかになり、認知症の予防や進行の抑制にも効果があるといわれています。
また、気分がリフレッシュされるので健康上の不安や人間関係の悩みなど、日々抱えているストレスを発散できるほか、うつ病などの予防も期待できるでしょう。
社会的交流・生きがいができる
デイサービスでは、職員やほかの利用者の方と一緒にレクリエーションを行います。自然な流れでコミュニケーションを取れるので、社会的つながりを保ちやすくなります。
また、こうした過程が生きがいにつながるのもレクリエーションを実施する目的の一つ。利用者の得意なことや今までの経験を活かす機会もあるので、自尊心を高められるでしょう。
デイサービスのレクリエーションを種類別に紹介!
施設によって行うレクリエーションは様々ですが、ここではよくある代表的なレクリエーションを分野ごとにいくつかご紹介します。
機能訓練・運動系レクリエーション
- 軽体操(ラジオ体操・イスを使った体操・ストレッチなど)
- ボール運動(キャッチボール・ボウリングなど)
- リズム体操・音楽体操
- その他(風船バレー・輪投げ・ゲートボール風ゲームなど)
脳トレ系レクリエーション
- クイズ(漢字・計算・時事問題など)
- なぞなぞ・クロスワード
- しりとり・言葉遊び
- パズル・トランプ・すごろく・将棋・囲碁
- 回想法(思い出話を語る)
手先の訓練系レクリエーション
- 折り紙・切り絵
- 工作(壁面飾りなど)
- ちぎり絵・貼り絵
- 編み物・手芸
- 陶芸・絵手紙
音楽・芸術系レクリエーション
- 歌唱(動揺・昭和歌謡など)
- 楽器演奏(鈴・タンバリンなど)
- 音楽鑑賞
- 絵画・書道
季節のレクリエーション
- お花見・夏祭り・ハロウィン・クリスマス・餅つき
- 誕生日会・敬老
レクリエーションの要介護度別ポイント
先述してきたレクリエーションを効果的に実施するためには、本人の気持ちや要介護度を踏まえたうえで無理なくできる環境が望ましいでしょう。
要介護度別に、どのような点に気をつければ良いのかを以下で解説します。
要支援・要介護度1
基本的には上記でご紹介した多くの活動に参加可能です。
あくまでも成功体験が大事ですが、難易度を少し高めて実施しても良いでしょう。
要介護度2
介助や声かけで参加しやすい環境づくりをしましょう。
活動選択肢をいくつか用意し、場合によっては見守り、軽介助をしながら参加をサポートします。
要介護度3
座位で参加できる活動を中心に行うと良いでしょう。
また、説明を分かりやすくするなど認知面の配慮も大切。レクリエーションの選択肢はありますが、優先すべきなのは、成功体験を感じられる活動内容です。
要介護度4
長時間座っていることが困難な場合もあるため、短時間でできるものや疲れない活動を選ぶようにすると良いでしょう。
自発的に動けなくても、表情や反応を引き出せる活動が望ましく、「見るだけ」「聞くだけ」でも参加ととらえましょう。
要介護度5
音楽を流す、あるいはマッサージをするなど聴覚・触覚を中心としたレクリエーションがおすすめです。
もしレクリエーションに参加できない状態でも、「関わりがあること」を目的にします。手の動き、視線の変化などにも注目してみましょう。
まとめ
デイサービスで行うレクリエーションは、単なる遊びや暇つぶしではありません。
仲間や職員と一緒に楽しみながら効果的に身体機能や脳機能を維持、向上させることが目的です。
東海市の東海レーベンでは、デイサービスで日頃取り組まれるレクリエーションの活動内容や、日常生活でも実施できるような脳トレなどをご紹介することが可能です。
介護に関する疑問やお悩みは、一人で抱え込まずにお気軽にお問い合せくださいませ。