介護施設における感染経路・感染症対策の取り組みについて

免疫力が低く、重症化リスクも高い利用者の多い介護施設において、感染症対策は必要不可欠な課題であり、適切な予防策が重要視されています。

「介護施設を検討しているけれど、集団感染が不安…」とお悩みのご家族様もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、感染症が発生するおもな感染経路、そして東海市の東海レーベンをはじめとする介護施設ではどのような感染症対策を意識しているのかについて解説します。

介護施設で注意すべき3つの感染経路

感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入し、発熱や下痢、嘔吐など何らかの体調不良を引き起こす病気です。また、病原体の種類によってかかり方（感染経路）が異なるのが特徴の一つです。

ここでは介護施設で発生しやすい、3つのおもな感染経路について説明します。

「接触感染」とは、病原体が含まれる便や嘔吐物に直接触れたり、病原体が付着した手すりやタオルなどを介して自身の体に付着したりすることで発生する感染です。

接触感染でかかるおもな感染症には、

などが挙げられます。

「飛沫感染」は、感染者の咳やくしゃみなどで飛び散った病原体を近くにいる人が吸い込んだり、目や鼻などの粘膜から病原体が体内に侵入したりすることで起こる感染症です。

飛沫感染でかかるおもな感染症は、

などが挙げられます。

感染者の病原体が含まれた咳やくしゃみなどの飛沫は、乾燥して「飛沫核」と呼ばれる小さい粒子となって空気中を漂います。

この飛沫核を吸い込み、体内に侵入することで感染するのが「空気感染」です。

空気感染でかかるおもな感染症には、

などが挙げられます。

高齢者は加齢によって免疫機能が著しく低下しているため、感染症の重症化リスクが高まります。

そのため、東海市の東海レーベンをはじめとする介護施設では、感染症を発生させないために「スタンダードプリコーション（標準感染予防策）」を意識しています。

スタンダードプリコーションにおいて、

これらは病原体を含む感染物として扱うことが原則であり、徹底して対策を行うのが基本です。

具体的な対策には以下のような取り組みが挙げられます。

2021年の介護報酬改定により、感染の発生や感染拡大の防止を図る「感染対策委員会」が設置されました。

感染対策委員会は施設長や介護職員をはじめ、事務職員や生活相談員も含めたメンバーで構成されており、定期的に感染症の対策に必要な協議を行います。

感染対策委員会では、

上記のように、外部の医療機関と連携を取りつつ介護の現場全体で取り組みを促しています。

もちろん、東海市の東海レーベンでもこれにもとづき、利用者の健康維持のために徹底した衛生管理を毎日心がけています。

介護施設で発生しやすい感染症の感染経路、そして介護施設の感染症対策について詳しくご紹介いたしました。高齢者が感染症にかかると、スムーズな日常生活が困難になるだけでなく重症化のリスクも高まるため、介護施設の感染症対策は必須でしょう。

東海市の東海レーベンは、当施設を利用いただく高齢者だけでなくそのご家族様も安心できるよう、日頃から感染症対策としっかり向き合い、真摯に取り組んでいます。

東海市近辺で信頼できる介護施設をお探しの方は、お気軽に東海レーベンまでご相談ください。

2025-02-20