高齢者の入浴のメリット・デメリット

入浴は、高齢者にとっても誰にとっても嬉しい時間であることがほとんどです。 

夏は汗を流すために、冬は身体を温めるためにお風呂に入って、ゆっくりと過ごしたいものですよね。 

入浴は身体を休めるだけでなく、清潔感を保てたり感染症予防にもつながったりなど良いことがたくさんあります。 

その一方で、入浴には危険も潜んでいることがあります。今回は高齢者の入浴について、そのメリットとデメリットをご紹介してまいります。 

 

高齢者の入浴のメリット 

全国18市町村に居住する高齢者を対象に、入浴習慣と要介護認定についての追跡調査を行ったところ、週に7回以上入浴する高齢者は、週に0~2回しか入浴しない高齢者に比べ、要介護認定のリスクがおよそ3割も減っていたそうです。夏も冬も、浴槽での入浴の頻度が上がるほど要介護リスクが減るという結果が出ていました。 

では、何故入浴が介護予防につながるのでしょうか。 

これは入浴による血行促進が大きく影響していると言われています。特に糖尿病の方は、入浴して体温が高くなり血行も良くなると、血糖値が下がるケースが多いと言われています。 

また、入浴することでリラックスすると副交感神経が優位となり、質の高い睡眠が得られるのでうつ病の抑制にもつながると言われています。 

 

入浴中に死亡するケースも?デメリットを3つ解説 

ただし、入浴にはもちろんデメリットも考えられます。 

高齢者が入浴中に溺死する事故が、近年増加傾向にあるのです。 

原因としては以下の3つのケースが主に考えられます。 

 

1.ヒートショック 

ヒートショックとは、急激な温度変化による身体へのダメージのことです。つまりは、温かいお風呂から冷たい脱衣所に出る、あるいは寒い脱衣所から温かいお風呂に入ることで、血圧の急激な変化により起こり得る事故のこと。ヒートショックの具体的な症状としては血圧の急激な変動、不整脈、失神などが挙げられます。特に高齢者は血圧を正常に保つ働きが低下している場合も多くあり、溺死の危険性もあるためより一層注意が必要となります。 

 

2.浴室内熱中症 

浴室内熱中症とは、入浴により身体が温まることで血圧が低下して起きる体調不良です。 

入浴中に体温が40度を超えると熱中症の症状が出始めます。例えば体温37度の人が41度のお湯に30分以上浸かると、体温は40度になるといわれています。 

そして高齢者の場合は熱さを感じにくく、熱中症の症状が出にくいといった特徴もありますので、より注意が必要です。熱中症に気付かないままお湯に浸かり続け、急に意識を失ったり、心拍が停止したりする恐れがあるのです。 

 

3.転倒 

転倒は、高齢者にとって最も気を付けるべきことと言えます。 

浴室は床が濡れていて滑りやすく、転倒のリスクが特に高い場所です。さらにせっけんなどの泡が残っていると滑りやすさが増しますので、気を付けなければいけません。 

高齢者は身体機能の低下により、浴室内での動作が不安定になりがちです。そして入浴時の転倒は衣服を着ていないため、衝撃が身体に直接伝わり、大けがをしやすいとも言われています。ときには死亡事故にもつながりかねないので、家族の方々も注意して見守るが必要があるでしょう。 

 

まとめ 

高齢者の入浴には、メリットもデメリットもあります。とはいえ入浴は習慣的なものであり、毎日暖かいお風呂に入りたいものですよね。 

高齢者の家族の入浴をしっかりとサポートしたいけれど、時間が十分に足りていない・助けてくれる人がいないといったお悩みのある方は、生活全般に関わる介助を行う東海レーベンの訪問介護「ヘルパーステーションかえで」をご検討ください。 

そのほかの日常生活のサポートにお悩みの方もぜひ、東海レーベンへお気軽にご相談ください。 

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