物忘れに良い予防対策とは?

「お財布をどこにしまったか忘れてしまった」「昨日の夕ご飯は何を食べたっけ?」など、最近物忘れが多くなったと思うことはありませんか? 

ひざや腰など体が少しずつ衰えてくるのと同じように、記憶力や判断力は20代頃をピークに加齢とともに低下していきます。 

脳の老化は誰にでも起こる現象であり、必ずしも物忘れが認知症に繋がるわけではありません。 

たとえば加齢による物忘れでは「忘れた」という自覚がありますが、認知症による物忘れでは、体験したこと自体を丸ごと忘れてしまうという特徴があります。 

同じことを何度も言ったり、物の名前が言えなくなったりすることも、認知症の初期に多く見られる症状です。 

物忘れの予防対策として大切なことは、脳や体を活性化させていくことです。 

では、普段の生活の中でできる脳に良い行動とはどのようなことでしょうか。 

良質な睡眠を取る 

脳の機能を維持するためのポイントの一つは「睡眠」です。適切な睡眠時間は人によって異なりますが、一般的には最低でも6時間以上眠るのが良いとされています。 

ただし、睡眠時間を確保できれば良いというわけではありません。 

夜中に何度も目が覚めてしまったり、精神的なストレスを抱えていたりすると睡眠の質が悪くなり、脳にある「海馬」が委縮してしまう可能性があります。 

海馬は記憶と記憶をつなげる役割があるため、委縮することによって物忘れなどの症状が強く出ることがあります。 

脳にダメージを与えないようにするには、寝る前にストレッチをしたり、湯船にゆっくり浸かる、あるいは睡眠環境を整えたりして脳をリラックスさせることが重要です。 

バランスの良い食事 

過度な飲酒や喫煙、脂っこいものばかりを食べていると、生活習慣病になりやすいと言われています。 

生活習慣病になると、認知症の進行を早めるだけでなく、がんや脳血管疾患などの他の病気にかかるリスクも高まります。 

物忘れ対策に効果的と言われている食べ物の成分は、サバやマグロなど魚に多く含まれるDHAです。 

DHAには脳細胞を活性化させる働きがあります。また、ご飯や麺など脳を働かせるエネルギー源である糖質の存在も欠かせません。 

その他にもレバーやナッツ類などのビタミンB群は、記憶力を高める効果があるとされています。 

さまざまな食品をバランス良く食べることで、物忘れを含めた生活習慣病の予防に繋がります。 

自分に合った趣味を楽しむ 

趣味がある方は、ない方と比較して認知症になるリスクが低いという調査結果があります。 

読書やガーデニングなどの趣味を持つと、脳の司令塔の役割をしている前頭葉の動きが活発になります。 

その他にも手軽に始められる趣味としておすすめなのはウォーキングです。 

ウォーキングは物忘れの予防に良いだけでなく、体型維持にも繋がるため、健康的な趣味と言えるでしょう。 

また、趣味を通じて集まりやイベントごとに参加することも脳に良いとされています。 

社会的な交流の場は、人とコミュニケーションを多く取るため、会話の内容を理解し、時間を気にしたり相手への気遣いをしたりなど脳がフル回転で活動します。 

誰かとコミュニケーションを取ることは、認知症の進行を遅らせるための大切な要素とも言えます。 

趣味がないという方でも、東海市にある「東海レーベン」なら施設内でできるおすすめの趣味をご紹介していますのでぜひお問合せください。 

まとめ 

加齢による「物忘れ」は、誰にでも起こる可能性がある現象ですが、気を付けなければならないのは、認知症の初期症状である「物忘れ」です。 

認知症が初期から中期、後期と進行するに連れて介護度も高くなります。 

初期の段階で発見できれば、進行を遅らせる、あるいは回復する可能性もあります。 

そのためにも、認知症についての正しい知識を身につけることが大切です。 

ただ、物忘れが加齢によるものなのか、認知症の初期症状なのか判断が難しいと感じることもあるかもしれません。 

そういった場合は、医療機関や東海レーベンに在籍しているケアマネージャーまでどうぞお気軽にご相談ください。 

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