乾燥肌とは違う?老人性乾皮症をご紹介!

昔はツヤツヤ、もしくはオイリーな肌だったのに今は・・・と悩まれる方も多いのではないでしょうか。 

皮膚の皮脂量は35歳を目途に減少していき、水分量は年を取るごとに年々減少していきます。 

また、夏には高齢者の熱中症への注意喚起が特に顕著です。 

汗腺が小さくなり汗が出にくくなり、体温のコントロール機能が低下するためです。 

このように汗という水分が減少するくらいですから、皮膚含め体内の水分量は常に不足しがちな状態です。 

この乾燥肌が高齢者にとっては深刻な状況を引き起こしてしまう場合もあるのです。 

今回は、老人性乾皮症について、解説いたします。 

 

老人性乾皮症とは? 

「乾皮(かんぴ)」という字の通り、加齢に伴い皮脂や汗の分泌量が減り、皮膚の角層の水分保持機能が低下してしまい皮膚が乾燥した状態です。 

そのため皮膚に浅い亀裂が生じ白い粉を吹いたような見た目になります。 

これにはかゆみが伴うこともあります。 

 

この老人性乾皮症は進行すると外部からの刺激(空気の乾燥、紫外線、服の擦れなど)に弱くなり更に乾燥してかゆみに敏感になってしまいます。 

かゆみで眠れない、肌を掻きむしってしまうなど深刻な状態に陥ってしまいます。 

この悪化した状態を「皮脂欠乏性湿疹」といいます。 

そもそも、肌の潤いを保つ物質「セラミド」の減少の原因には、寝不足やストレスが関係しています。 

就寝時にかゆみが気になり眠れなくなるというのは、ただでさえ眠りが浅い高齢者にとっては悪循環でしかありません。 

前述したように高齢者の大半は、老人性乾皮症です。 

しかし日常生活の見直しにより、改善の余地も十分にあるのです。 

 

老人性乾皮症にならないための乾燥対策 

それでは、どのように乾燥対策をすれば良いのでしょうか? 

以下にて紹介いたしますので、参考にしてみてください。 

 

・室内の湿度を上げる 

乾燥対策といえば、すぐに思いつくのが室内の湿度を上げることではないでしょうか。 

加湿器を設置するのが手っ取り早いです。 

 

・濡れたタオルを室内に干す 

寝る前に干しておくだけでいいので簡単です。 

また、翌朝に思いのほかタオルが乾いていることを手に取って感じることができるので、目に見えない湿度を測る目安にもなります。 

 

・浴室の扉を開けておく 

開放することによって浴室内が早く乾いたり、カビの発生も抑えたりすることもできますので、一石二鳥です。 

 

・観葉植物への水やり 

大きな葉であればあるほど、葉から水分を蒸発させ加湿の効果も上がります。 

 

・入浴 

乾燥対策に限らず、体への負担と入浴事故を起こさないためにも、長湯は避けましょう。 

お湯の温度は、少しぬるい38℃~40℃が適温です。 

保湿効果のある入浴剤は同時にリラックス効果も期待されますが、成分によっては浴槽内が滑りやすくなるので転倒に注意しましょう。 

 

・保湿 

入浴後の保湿剤は乾燥の軽減になりますが、更に効果を発揮するのが仕上げに使用するワセリンです。 

ワセリンは石油を精製したものなので、それ自体に保湿をする効果はありません。 

スキンケアなどの保湿後に塗布をしなければならないという手間は増えますが、水分の蒸発を防ぐ油膜を肌表面に張るので、蓋の役割を果たしてくれます。 

この油膜は外部からの刺激を防ぐ効果もあり、オムツかぶれなどの予防にもなります。 

 

また比較的安価で薬局であれば、店頭に置かれているので入手も容易です。 

また、白色の精度の高いワセリンなら乳児でも使用が可能なので、副作用がほとんどないといわれています。 

 

まとめ 

ここまで老人性乾皮症の緩和ケアを紹介しました。 

しかし、肌の状態から自己判断をすることは、非常に難しいです。 

肌トラブルから病気が潜んでいたことが、発覚したこともあります。 

だからといって、過度に心配してしまうのも精神的な負担になり得るので、心当たりがあるという方は、ケアマネージャーにご相談ください。 

医療と提携していますので専門医の判断のもとの適切なケアプランを提示することができます。 

 

おひとりで悩まれる前に、ぜひ、東海レーベンにお任せください。 

東海市に拠点をもつ我々東海レーベンは、皆さんの悩みのお力添えになれるよう、いつでもお待ちしております。 

関連記事