「高齢者の肺炎」
皆さんは、肺炎はどんな病気かご存知ですか?
よくある病気と見過ごされがちな肺炎ですが、実は年齢を重ねるほどに危険な病気になります。
東海市にある介護施設「東海レーベン」なら、肺炎の高齢者の方にもいち早く対応可能です。
少しでも肺炎のリスクを減らせるよう、肺炎についての基本的な知識と予防法を紹介します。
高齢者の肺炎
肺炎の主な症状は発熱や咳、たんなど、風邪ととてもよく似ています。
ですが、風邪の場合は鼻や喉といった上気道に菌が感染して炎症を起こしますが、肺炎は肺にある肺胞が炎症を起こすことによります。
風邪と肺炎を見分けるのは難しいのですが、この2つはまったく違う病気です。
しかも高齢者がもし肺炎にかかったとしても症状がほとんど出ないことも多いのです。
こうしたことから、高齢者の方の中には肺炎にかかっていることに気付かないまま、いきなり症状が悪化することもあります。
もし次のような症状が1週間以上続いていたら、風邪だと思わず早急に病院に向かいましょう。
・たんや咳が出る
・微熱が続く
・倦怠感が続く
・呼吸をすると胸が痛い
・食欲がわかない
体調がおかしい、元気がない、などといった様子が気になる場合も早めに医師にご相談ください。
これが肺炎じゃなかったとしても、もともと体力や免疫力が低くなっている高齢者は症状が急激に進行し、万一命に関わることがありますから「これくらいなら大丈夫」と思わないようにしましょう。
肺炎の原因と種類
肺炎は、原因となる原因に「細菌性肺炎」、「ウイルス性肺炎」、「非定型肺炎」、「肺真菌症」など大きく4種類に分けることができます。
それ以外にもアレルギーが原因の「過敏性肺炎」や、誤飲がもととなる「誤嚥性肺炎」なども発生しています。
下記にて色々な種類をご紹介していきます。
・細菌性肺炎
肺炎球菌やインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別)などの細菌に感染することで起こる肺炎です。
ワクチン接種で感染を予防することができます。
・ウイルス性肺炎
インフルエンザや麻疹などのウイルスが原因で起きる肺炎です。
こちらもワクチン接種で、感染予防が可能です。
・非定型肺炎
マイコプラズマやクラミジアなどの微生物が原因となる肺炎です。
生物の体内(人間を含む)に寄生している微生物や、自然環境の中で生息している微生物が体内に入り込み、肺の中の免疫系を破壊、刺激することによって引き起こされます。
・肺真菌症
真菌(カビ)であるアスペルギルスやクリプトコッカスなどを吸い込むことで起こる肺炎です。
体力のある人がかかることはあまりないのですが、高齢者や肺に持病を持つ方はかかりやすいです。
・過敏性肺炎
カビや化学物質を吸い込むことで起きるアレルギーによる肺炎を過敏性肺炎のことです。
風呂場のような高温多湿の場所、エアコンや加湿器などで繁殖しやいので要注意です。
・誤嚥性肺炎
食べ物や飲み物、または唾液などが気管に入ってしまうことを誤嚥性肺炎と言います。
健康な人であれば咳などして吐き出すことができますが、高齢者は吐き出す力も飲み込む力も衰えているため誤嚥が起こりやすいのです。
ご家族の方へ
肺炎は、風邪に似た症状のため油断されがちですが、死亡率も非常に高く、決して甘く見てはいけない病気です。
65歳の高齢者の方がいる場合は、肺炎球菌ワクチンを接種することと合わせて、病気への抵抗力をつけるため、「バランスのよい食事」、「適度な運動」、「良質な睡眠」という生活基盤を見直すことも重要になってきます。
肺炎のリスクと予防方法を把握し、ご家族の健康を見守りましょう。
もし分からないことや、ご不安に感じることがあれば、ぜひ「東海レーベン」にご相談ください。