認知症について
人や場所の名前をなかなか思い出せなかったり、何かしようと思ってもすぐに動くことができなかったり。高齢になると、誰もが若い頃と比べて、体のあらゆる機能に衰えを感じるようになります。中には、本人や家族も「歳だから仕方がない…」と諦めてしまっているケースもありますが、ちょっと待って!
年相応の機能低下(衰え)だと思っていたら、実は「認知症」を発症していた!ということも、少なくないのです。
「認知症」には、完全な治療法がないとされており、現代の医学では治すことが難しいとされています。
だからと言って、そのまま何もせずに放ったらかしにしてしまうと、さらに症状が進んでしまいます。
また、完治させることは困難ではありますが、適切な処置をきちんと行えば、病気の進行を抑えたり遅らせたりすることは可能です。
そのためにも「認知症ではないか?」と、いち早く気づくことが重要になります。
今回は「認知症」と疑わしい症状の中でも、特に初期に現れる代表的なものの特徴をご紹介します。もし、当てはまるものがいくつもあるようなら、医療機関への早めの受診や専門家へのご相談をおすすめします。
・食事をしたことを忘れてしまう
「認知症」の初期症状の1つとしてよく見られる症状です。ごはんを食べたこと自体を忘れてしまい、「ごはんはまだ?」と家族に聞きます。中には、食事を済ませたことを伝えても納得できず「食べてない、食べさせてくれない」と言い出すケースも。ちなみに、夜になって「朝ごはんに何を食べたのか思い出せない」のは、通常の老化の範疇だと考えてよいでしょう。
・感情の起伏が激しくなる
前触れもなく突然強く怒り出したり、かと思えば塞ぎ込んだり、以前と比べて喜怒哀楽が激しくなったと感じる際は、注意が必要です。ほかにも、今まで熱心の取り組んでいたこと(趣味や人付き合いなど)に急に関心がなくなってしまう場合も気をつけて見てあげましょう。
・同じことを繰り返し何度も話す
脳の機能が低下してくると、直前に起こったことを記憶するのが難しくなります。そのため、自分が話したこと・内容を覚えておらず、同じことを何度も繰り返すようになるのです。また「今日は何曜日?」「何時に出かけるの?」など、些細な質問を繰り返すのも特徴です。質問したことはもちろん、その答えについても覚えていないため、何度も繰り返してしまいます。
・部屋が散らかりがちになる
記憶力の低下から、モノをしまった場所がわからなくなってしまいます。そのため、探し物をはじめると、押入れの中やタンスの引き出しの奥など手当たり次第に探すので、気づけば部屋中に物が散乱。見つからないことが大きな不安となり、パニック状態で探し回る場合もあります。
・外出先から帰ってこれない
いつもの散歩や通院など、行き慣れた場所への外出から一人で帰ってこれなくなる。自宅の場所が思い出せず、どうして帰ったらいいかわからない。このような場合、既に「認知症」を発症している可能性が高いと言えるでしょう。
いかがでしょうか?
上記の症状のうち当てはまるものがある場合はもちろん、「いつもと違う」と違和感や不安を感じる際は早めの受診がおすすめが、中には「病院には行きたくない」「自分は病気じゃない」と病院に行きたがらない場合もあります。そんな時は、ご家族のみでの受診も可能ですので、ぜひご相談してください。
また「認知症」を発症していなくても、年齢を重ねていくことで、心身の衰えは避けることはできず、さまざまな不調や不具合が出てくることもあります。
高齢者本人も、そして家族も安心して暮らしていくために、不安やお悩み、お困りごとがある際は、介護のプロである「東海レーベン」へ。東海市を中心に介護サービスを広く手がける東海レーベンだからこそ、お届けできるサービスがあります。
まずは、お気軽にご相談ください。