高齢者の「足のむくみ」の原因とは?自宅でできる簡単マッサージと対策をご紹介
年齢を重ねると筋力や活動量が低下しやすくなり、それによる足のむくみに悩む高齢者も少なくありません。
「足のむくみ」は日常的によく見られる症状である一方、生活習慣だけではなく、病気や薬が関係している場合もあります。
そこで今回は、高齢者に足のむくみが起こりやすい原因や自宅でできる簡単なマッサージ方法などを解説。むくみの状態を正しく見極め、本人が快適に生活できるよう、無理のないケアを始めましょう。
高齢者に足のむくみが起こりやすい原因
まずは、高齢になると足のむくみが起こりやすくなる原因を3つに分けて解説します。
①運動不足や長時間の同じ姿勢
ふくらはぎの筋肉には、足に下がった血液を心臓へ戻す働きがあります。
一方で高齢者は、歩く機会が減って椅子や車いすに長時間座ったまま過ごすことも多く、筋肉を動かす場面が少なくなってしまいがちです。
その結果、足に水分がたまりやすくなり、夕方になると靴下の跡が残る、靴がきつく感じるといった症状が出やすくなります。
②塩分の摂りすぎや薬の影響
食事に含まれる塩分量が多いと、体内に水分がたまりやすくなります。
また、一部の血圧の薬やステロイドなど、服用中の薬によってむくみが生じる場合もあるでしょう。
ただし、むくみが気になるからといって、自己判断で薬を減らすのは危険です。
服用している薬を確認したうえで、医師や薬剤師に相談しましょう。
③病気が関係しているケース
足のむくみは、心不全のほか腎臓や肝臓の病気、静脈やリンパの流れの異常などによって起こることもあります。
特に、両足のむくみに息切れや急な体重増加を伴う場合は、体内に余分な水分がたまっている可能性があるため注意が必要です。
また、片足だけが急に腫れたとき、痛み・赤み・熱感があるときは、深部静脈血栓症の可能性もあります。
医療機関を頼るべき?自宅ケアの前のチェックリスト
足のむくみは、症状によって医療機関を受診したほうが好ましいケースもあります。
特に片足だけの急な腫れや痛みがある場合、自己判断でマッサージなどを行わないことが大切です。
自宅でケアをする際も、症状の記録を取っていつでも医師に相談できるよう準備しておきましょう。
早めに医療機関へ相談すべき症状のチェックリスト
次の項目に当てはまる場合、マッサージなどのセルフケアは控えて、できるだけ早く医師に相談をしましょう。
- 片足だけが急にむくんだ
- 左右の足で太さが大きく異なる
- むくんでいる部分に痛みがある
- 足に赤みや熱感が見られる
- むくみが数日間続いている
- むくみが悪化してきている
- 短期間で体重が増えた
- 尿の量や回数が減っている
- 傷や湿疹、ただれが見られる
- 少し動いただけでも息切れがする
自宅ケアで記録しておくとよいこと
医療機関を受診した際に、経過を正確に伝えるためにも普段から症状の記録を心がけてください。
- むくみが始まった時期
- むくみが見られる場所と左右差
- 朝と夜の変化
- 皮膚の色や温度
- 痛みやしびれの有無
- 指で押した跡が残るか
- 体重の増減
- 尿の量や回数
- 息切れやだるさの有無
- 行ったケアと、その後の変化
自宅でできる足のむくみ対策と簡単マッサージ
原因が明らかな病気などではなく、長時間の同じ姿勢などによる軽度のむくみであれば、足を動かす運動やちょっとしたケアが改善につながる場合があります。
経過を観察しつつ、以下のような方法を無理のない範囲で取り入れてみましょう。
足首をゆっくり動かす
椅子に深く腰掛け、かかとを床につけたまま、つま先をゆっくり上げ下げします。
次に、つま先を床につけ、かかとを動かしましょう。それぞれ10回程度を目安に、体調に合わせて行います。
ベッド上で過ごす時間が長い方は、横になったまま足首を曲げ伸ばしても大丈夫です。
足先から膝に向かってやさしくさする
本人が楽に過ごせる姿勢を整えて、足を安定させます。
乾燥が気になる場合は保湿剤を薄く塗り、足の甲や足首を手のひらで包むようにさすります。
その後、足首から膝に向かって、皮膚の表面をなでる程度の力でゆっくり手を動かします。
痛くならないような強度で、片足5分程度を目安にやさしくケアしましょう。
足を少し高くして休む
横になるときは、苦しくならない範囲で、クッションや折りたたんだタオルを使って足を少し高くして休みます。
同じ姿勢が続かないよう定期的に座り直し、可能であれば短時間の歩行も取り入れましょう。
ただし、持病がある方は自己判断で水分や塩分を制限せず、主治医から受けている指示を優先してください。
まとめ
高齢者の足のむくみは、運動不足や長時間の同じ姿勢だけでなく、薬や病気が関係している場合もあります。
急な腫れやむくみの悪化、痛みや傷などが見られる場合は、無理にケアを続けず、医療機関への相談が必要です。
軽度であれば、足首を動かす運動、さする程度のマッサージなどを体調に合わせて取り入れてみましょう。
「東海レーベン」では、さまざまな介護サービスを通じて、高齢者とご家族の生活を多方面からサポートしています。この記事が、日々の変化に気づき、適切な対応を始めるきっかけとなれば幸いです。







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