在宅介護をうまくこなすポイント
祖父母の介護が終わり、一息ついていたら、今度は親の介護が始まるという方も多いのではないでしょうか。
最近では、ご夫婦や単身で、自ら老人ホームに入居する方が増えていますが、やはり最期まで自宅に居させてあげたいという家族も多くいらっしゃいます。
ただ、持病がある高齢者の方は、高齢になるほど、段々身体や認知能力が衰えてきます。
また、介護をおこなう方も、高齢になっていきます。
今日は、そんな在宅介護をうまく乗り切るポイントをお教えします。
住居を高齢者に優しい空間にしよう
下記に挙げている器具を揃えることで、在宅介護の助けになります。
・突っ張り棒
高齢になると、足・腰が弱ってきて、転倒しやすくなります。
玄関や脱衣所、お手洗いの前に突っ張り棒を2本位立てましょう。
中には自分で車椅子を降りて、自分の足で歩こうとする方もいらっしゃるので、突っ張り棒でつたえるようにしましょう。
・車椅子
車椅子になる前にリハビリをかねて、歩行器で家の中でも、足・腰の訓練をなさる方がいらっしゃいます。
しかし、昨今はフローリングの床がメインになるため、滑った拍子に大きな歩行器が身体の上から倒れてくることがあり、歩行器に巻き込まれる可能性があります。
下手をしたら入院や手術をおこなわなければなりませんし、そのまま寝たきりになってしまう方もいらっしゃいます。
車椅子では、お手洗いの入口から入れる軽量で細身のもので、公衆のお手洗いの中にも入れるものが良いでしょう。
女性の介護者でも車椅子を押しやすく、手動の車椅子で外出している方も多いようです。
・高さ調節付浴槽手すり
介護用に家の浴槽を買い替えれば良いのでしょうが、ほとんどの家は浴槽が備え付けになっています。
備え付けの浴槽では高さがあり、高齢者が思い切り足を上げても、またげないことも多いです。
ましてや高齢者は、足腰を痛めている方が多いです。
浴槽に手すりをつけ、上半身を支えて、片足を浴槽にまたがせてあげましょう。
・シャワーチェア(お風呂椅子)
シャワーで身体を洗う時に、高齢者が立っているとしんどくなります。
また、シャワーで浴室を暖かくしながら座って身体を洗ってもらうと、気持ちがいいのです。
洗う側も身体や髪などを丁寧に洗うことができ、高齢者が動かないため、おすすめでしょう。
・段差スロープ
部屋と廊下の境目は、真っすぐになっておらず、入口で足を踏み外したりします。
ましてや、車椅子では、段差があると危ないでしょう。
出入りの多い部屋と廊下には、段差解消スロープをつけてあげましょう。
・介護ベッド
だんだん高齢になってくると、横になっている時間も増えていきます。
ベッドで食事をしたり、テレビを見られる方も多く、リクライナー付きのベッドだと起き上りやすいです。
気分の悪い時や、薬を飲むときにも便利でしょう。
・トイレ用手すり
車椅子で正面からお手洗いに入り、便座に合わせて、後ろ向きの身体を前に回転し、座る時に手すりが役に立ちます。
介護タクシーについて
自宅に車を持っていらっしゃる方が多いと思います。
しかし、ご家族の予定などもあり、必ずしも毎度、病院等に連れていけるとは限りません。
そんな時に、介護タクシーを使うのも在宅介護でのポイントです。
運転手は、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の免許を持っているため、車椅子でも上手に乗せてもらえるでしょう。
リフト付き車については、車椅子が丸ごと入ります。
一度、利用してみても良いのではないでしょうか。
まとめ
在宅介護をするには、家族、ケアマネ、行政・福祉の協力が不可欠です。
デイケアなども利用して、少しでも負担を減らして、うまく自分の時間を作ることも大切です。
悩んだら、一人で抱え込まずに、ケアマネージャーや介護スタッフに相談してみて下さい。
私たち東海レーベンは愛知県東海市を拠点として、一人ひとりの利用者さんに寄り添った介護をモットーに活動しております。
介護のお悩みやケアプランのご相談、またはどんな小さな疑問でもぜひお気軽にご相談ください。