加齢が脳に及ぼす影響は?
加齢が伴うと、脳の神経細胞は数が減っていき、脳の容積が減っていきます。
この現象を「脳の委縮(いしゅく)」と呼びます。
今回は、脳の委縮についての原因や予防法などの解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
脳の萎縮が起きると?
脳が萎縮すると、動作が遅くなったり、忘れっぽくなったりします。
ただし、認知症になるかどうかは、病的な萎縮なのかどうかによるでしょう。
認知症が起きると、記憶障害が起きたり、判断能力が落ちたりします。
今いる場所などが分からなくなるなどの「見当識障害」や、言葉を話すのが難しくなる「失語」、どう身体を動かせば良いか分からなくなる「失行」などが起きることもあります。
また、身体の症状だけでなく、鬱などの心の病気になることもあるため、注意しましょう。
脳の萎縮が起きる原因は?
加齢以外で脳の萎縮が起きる原因は、事故などでの脳の外傷や脳梗塞、脳出血などの脳血管の病気といわれています。
また、喫煙も脳の萎縮が起きる原因となります。
たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、血液の流れを悪くします。
血流が悪くなると、脳へ酸素が運ばれにくくなり、脳の神経細胞が死んでしまうため、脳の萎縮が起きる可能性があります。
ほかにも、アルコールには毒性があるため、大量に飲酒すると、脳萎縮を進行させてしまうといわれています。
脳の萎縮の進行を予防するには?
高血圧症や糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病は、血流の低下を引き起こします。
そのため、生活習慣病にならない生活を送ることが重要です。
喫煙や大量の飲酒は生活習慣病になりやすいため、注意が必要です。
ほかにも食生活や運動、睡眠を意識した生活を送り、生活習慣病にならないようにしましょう。
・食生活
1日3食、バランスの良い、規則正しい食事を心がけましょう。
ソーセージやハムなどの加工食品は、塩分が多く含まれるため、控えめにして、煮物や汁物は出し汁を有効に使うようにしてみてください。
しょうゆやソースなどは、食材にかけるのではなく、小皿にとってつけて食べるのがおすすめです。
また、コレステロールの多い食品を取るのは控えるようにしましょう。
たとえば、バターは控えて、油はオリーブ油やキャノーラ油を使います。
食物繊維は血中コレステロール値を下げる働きがあるため、野菜も意識して食べるようにしましょう。
間食でのお菓子やジュースの摂りすぎも、糖尿病になりやすく、カロリーも高くなりすぎるため注意が必要です。
・運動
運動不足になると、内臓脂肪が増え、生活習慣病が発症しやすくなります。
高齢になるにつれ、筋力が低下し、身体を動かすことが億劫に感じやすくなります。
そのため、筋力トレーニングをするのがおすすめです。
また、手軽に始められるウォーキングなどの有酸素運動も、効果的だと言われています。
・睡眠
生活習慣病になるリスクを少なくする睡眠時間は7時間前後が理想とされています。
ただし、高齢になるにつれ、健康な方でも基礎代謝が低下しまうため、睡眠時間が短くても目が覚めてしまうことが多くなります。
日中の活動量を意識的に増やすことが対策となります。
働いているときは自然に活動量が増えますが、高齢になると予定がなく、日中、家の中で過ごす方が多いです。
予定がなくても散歩に出かけたり、クラブへの参加やボランティア活動をしたりするのもおすすめです。
日中、活動することによる適度な疲労感は、寝つきやすくなり、質の良い睡眠につながります。
まとめ
今回は脳の萎縮について、原因や予防策をまとめました。
東海市にある「かえで」では、マッサージ機や訓練器具が揃っており、無理なく運動を取り入れることができます。
また、認知症が進行して介護が必要な場合も、東海レーベンに、お気軽にご相談ください。